己のすべてをかけた男の生き様に感涙必至の名作『樅ノ木は残った』読書感想

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今回ご紹介する作品はこちら

樅ノ木は残った  山本周五郎  青空文庫で無料公開中

明治から昭和を生きた大文豪による歴史小説です。

舞台は江戸時代4代目将軍家綱の世の頃、実際にあった仙台の伊達家のお家騒動の模様をえがいています

しかし、史実に基づいた小説だからといって、後世に伝わっている歴史そのままを小説に仕立て上げたわけではありません。

山本周五郎により骨太に脚色された大長編小説は

  •  歴史の裏を読んだ新解釈あり
  •  ハラハラさせる政治の駆け引きあり
  •  ドキドキする男女の色恋模様あり
  •  最後は感涙必死の侍の生き様あり

と実に壮大な構想のもとに書かれていました。

クライマックスは感涙ものです。

長かった……しかし、最後まで読み切ってよかった!

そう思わせる感動が味わえました。

本作は大河ドラマの原作になったり、2000年代に入ってからもドラマとしてリメイクされるなど、時代を超えて愛されている名作です。

それでは、あらすじや歴史上の伊達騒動などの内容をまじえながら名作『樅ノ木は残った』をご紹介していきます。

なお、本作は非常に多くの登場人物が出てくる上に、耳慣れない江戸時代の人物名、しかもみんな名前が似ている、さらに本名とは違う通り名まである人物が多数いて、誰が誰だか、混乱必死です。

なので最後に登場人物紹介をつけておきました。

読む時に少し役に立てばうれしいです。


1.伊達家騒動とは

江戸時代の頃、現在の宮城県仙台市を中心に、宮城県と岩手県南部あたりを領地とした仙台藩が置かれていました。

初代藩主は独眼竜のあだ名で有名な伊達政宗です。

『樅ノ木は残った』は三代目仙台藩主、綱宗の時代が舞台に、その頃の仙台藩に起こった「伊達騒動」の模様がえがかれています。

そもそも伊達騒動ってなあに?

『樅ノ木は残った』を読む前は「伊達騒動」なんて言葉、私自身は知りもしませんでした。

簡単にですが、「伊達騒動」の概要をご紹介しておきましょう。

「伊達騒動」は3つのお家騒動をまとめて読んだ総称です。

1つ目が「綱宗隠居事件」

三代目藩主であった綱宗が遊行放蕩三昧であったと注意を受け、まだ21歳の若さで藩主を辞めさせられ隠居を強制された事件です。

要は女遊びとお酒の量がすごかった、ということらしいです。

2つ目が「寛文事件」

綱宗隠居後、藩主になったのはまだ幼児の綱村でした。

そのため、大人たちの権力闘争が起こってしまいます。

勝利したのは一ノ関藩主の伊達宗勝でした。

彼は思うままに権力を行使し、自分を諫めた家臣の家を廃絶したり、中には一族皆殺しの苛烈な処分を科された者もいました。

しかし悪いことはできないもので、その後、宗勝は幕府の偉い人に告げ口されて裁判の場に引き出されます。

その裁判には宗勝の悪事に加担していたとされる伊達家の重臣・原田甲斐(『樅ノ木は残った』の主人公も参加していました。

その裁判中、原田が同じ伊達家の人間を切り原田自身も切られて、合計4人もの死者を出してしまった、というなんとも血生臭い事件です。

最後の3つ目が「綱村隠居事件」

お父さんの綱宗も隠居させられてしまいましたが、その後を継いだ綱村も自身も権力強化のためにお気に入りの家臣を重職に抜擢したりして家臣たちの反感を買い、ついには将軍の耳にまでその醜聞が入り、隠居せざるを得なくなったという事件です。

一般に、「伊達騒動」というと2つ目の「寛文事件」をさすそうですが、『樅ノ木は残った』では1つ目と2つ目の事件がとりあげられています

2.おおまかなあらすじ

それでは、『樅ノ木は残った』のおおまかなあらすじをご紹介しましょう。

物語は、伊達家の家臣たちの暗殺事件から始まります。

既に綱宗は隠居しており、その綱宗の遊行放蕩の道におとしいれたとして4人の人間が殺害されました。

伊達家内は騒然となり、この事件の黒幕は誰なのか、探り出そうとする動きが生まれますが、それに水を差したのが一ノ関藩主、宗勝です。

宗勝は裏で幕府の大物、家老・酒井忠清と繋がっており、己の野望を叶えるために、綱宗の隠居、そして冒頭の暗殺事件の黒幕として暗躍しているようです。

それに気づいたのが主人公であり伊達家の重臣の一人である原田甲斐でした。

原田は伊達家の家臣の中でも人望があり、誰からも好かれ、尊敬される素晴らしい男として登場します。

その原田に、宗勝と酒井は黒い手を伸ばします。

仙台藩60万石を守り抜くために……

原田はあえてその手を握り、名声も、友や家臣も、そして己の命をもかけて、宗勝の野望を砕くことに信念を貫きます

ところが、事は宗勝の野望にとどまりません。

宗勝の野望に火をつけ、仙台藩60万石を危機に陥れようとする大陰謀が裏には隠されていたのです……

3.「寛文事件」その新解釈

史実として残る「寛文事件」と山本周五郎が『樅ノ木は残った』で書いてみせた解釈には、大きな違いがあります。

それが主人公・原田甲斐の立ち位置です。

史実では原田は悪党の一ノ関藩主・宗勝に組していますが、『樅ノ木は残った』では宗勝に組しますがその真意は宗勝の野望を阻止するためだった……となっています。

『樅ノ木は残った』を最後まで読みきって感心したのは、山本周五郎は史実として残っている宗勝による悪事をすべて作品上に落とし込み、原田甲斐ら登場人物たちの運命もすべて史実通りになっているのに原田甲斐の在り方が180度異なってしまっていることなんですね。

作中、原田甲斐は誰から見ても立派な尊敬できる人物として登場します。

しかし、宗勝の野望を止めるために、原田は宗勝の懐にあえて飛び込み、内側から彼の野望を砕くことに苦心します。

原田甲斐は、そのことを本当に心から信頼できる2人の友にしか明かしません。

だから物語が進んでいくにつれ、原田の元からはどんどんと人が去っていきます。

「あなたは変わった」

「あなたがそんな人とは思わなかった」

原田甲斐に投げつけられる言葉は辛辣です。

それでも原田は何も言い返さず、言い訳もせず、苦悩に満ちた表情をすることもなく、ただ黙って……笑ってそれを受け入れるのです。

原田甲斐は自分の信念のために黙って非難を受け入れる……

本当の彼は立派な人なのに……

その覚悟に読んでいて胸が痛くなりつつも応援する気持ちでいっぱいになりました。

読みどころはそれだけではありません。

原田甲斐は宗勝やそのバックにいる幕府の大物・酒井にも「底が見えないやつ」と思われ、原田が本当に味方かどうかを試すようなシーンがあります。

特に、原田と酒井が対面して語り合うシーンは緊迫感がすごい!

舌戦を繰り広げる2人の会話は言葉の刃が飛び交って切り結んでいるようでした。

原田はこの場を無事に切り抜けられるのか!?

政治の駆け引きの恐ろしさを堪能できました。

そして最大の見せ場は最後の宗勝の悪事を裁く評定の場のシーン

原田甲斐が名誉も、友や家臣も捨てて守り抜こうと決めた仙台藩60万石の運命がここで決まってしまう、という大詰めの場面です。

史実では原田はこの裁判中に乱心したことになっており、本作でも幕府の表向きの発表は史実通りになっています。

しかし、『樅ノ木は残った』では読者にだけ、原田がその時、何を考えどう動いたのか、わかるようになっています

ここでみせた原田甲斐の一途さ、信念、根性……

言葉で書いてしまうと彼が見せた生き様が安っぽくなってしまうほど、圧巻の立ち振る舞いでした。

涙がにじむ最後です。

全4部作と大長編ですが、ぜひここまで辿り着いて、感動を味わってほしいと思います。

4.物語を彩る女性たち

『樅ノ木は残った』のメインは政治の駆け引きです。

江戸時代の政治を担っているのはお侍さんたちなので女性の出る幕はほとんどありません。

にもかかわらず、本作品には多くの女性が登場します。

原田甲斐に命を助けられ彼を慕うようになる少女・宇乃。

原田甲斐に片思いを10年以上続けるおくみ。

自由奔放だけれど兄に搾取されているおみや。

中でも、私が心動かされた存在はおみやです。

この人、初登場からしばらく、お色気担当という感じで実は「あまり好きになれないなあ……」と半ばあきれる気持ちで読んでいたんです。

彼女がたまたま出会った少年を家に連れて帰り、半ば強制的に自分と関係をもたせていいだけもてあそび、そのくせ、自分は他にも関係している男がいるという……

なんとも自由奔放な女性なんですよね^^;

しかし、そのおみやが生まれ変わろうと決意する出会いが起こります。

出会った相手もまた男性なんですが、おみやは彼に見合う女になろうと他の男性との関係をすっぱりと切り、それでいて本命にはプラトニックな思いを寄せるだけ……

おみやさんは「もしかしたらこの人のお嫁さんになれるかも」と夢見て頑張るわけです。

その努力は……残念ながら実ることはありませんでした。

ただ振られるだけならまだよかったでしょう。

彼女自身、想い人の妻になるなんて夢物語でしかないことを重々承知で恋をしていたんです。

それどころか、相手の男はこれまで出会ってきた男たち同様に彼女を軽く扱い、挙句の果てに「妻の座」を餌にするような真似までするという非道な振る舞いをしておみやの心をズタズタに切り裂くんです。

おみやは、その男に恋心を残しつつも、意地でも見切りを付けます。

その時に、彼女が放つセリフの数々が、胸を打つんです。

中でも、恋した相手に直接言い放った、ずんと胸に沈むような一言がこれです↓

「酔うどころか、あたしはもう死んじゃってますよ」

  (本文より抜粋)

このシーンを書くために、おみやという人物は登場していたのだと思いました。

初めて、彼女のことを理解できたとも思いました。

政治の世界で男は活躍するかもしれない。

でもその活躍の裏にはおみやのような、日の当たらない女性の涙がある。

男の政治の世界と対比して、自由だけれど諦めや嘆きも多い女性の世界を鮮やかに表現した存在、それがおみやでした。

ちなみに、彼女はやけっぱちになりつつも、その後の人生をたくましく生きます。

彼女の行く末は意外な道へと続いていましたのでぜひ作品の中で確かめてあげてください。


いかがでしたでしょうか?

名作『樅ノ木は残った』は大長編ですが、必ず「読んでよかった……!」と思える感動必至の名作です。

主人公の原田をはじめとする、多くの侍たち、そして女性たちの生き様を見届けてあげてください。

全文、青空文庫で無料公開中です。

それでは、ここまで読んでくださってありがとうございました。

よろしければ感想など、コメントに残していってくださいね。

おまけ:登場人物紹介

伊達家

原田甲斐主人公。宗輔、船岡とも呼ばれる。伊達家の重臣。
村山喜兵衛
矢崎舎人
矢崎忠三郎(舎人の弟)
堀内惣左衛門
堀内大助(惣左衛門の息子)
塩沢丹三郎
成瀬久馬
中黒達弥
岡本次郎兵衛
松原十右衛門
松原十内(十右衛門の息子)
片倉隼人
嘉門
辻村平六
辻村又之助(平六の弟)
川口幾之助
堀内大助
原田の家臣。
与五兵衛原田の領地の山の管理人。
原田の妻。茂庭佐月の娘。
采女 宗誠原田の息子。後に元服して帯刀と名乗る。妻はさわ、いし、采女という子供を持つ
津多女原田の母。慶月院とも呼ばれる。五助、つねという使用人をもつ
お弓宇乃の侍女。
菱本市之丞塩沢家の組士
たつ女塩沢丹三郎の母
伊達兵部 少輔 宗勝兵部、一ノ関とも呼ばれる。後に亀千代の後見となる。
東市正 宗興兵部の息子。幼名八十郎。
新妻隼人兵部の家老。
大槻斎宮
只野内膳
相原助左衛門
佐々木権右衛門
各務采女
大町松左衛門
渋川助太夫
兵部の家臣。
保性院兵部の母
忠宗仙台の伊達藩主、感仙殿とも呼ばれる。
綱宗現伊達藩主、陸奥守とも呼ばれる。
亀千代綱宗の息子。後の綱基。
鶴千代綱宗の次男。
三沢はつ女綱宗の妻。亀千代らの母。
藤井綱宗の女中。
大町備前定頼綱宗の隠居後の屋敷の家老。兵部の息がかかっている。
高野与惣左衛門綱宗の屋敷の家老(第四部)
千谷新十郎綱宗屋敷の家臣
大松沢甚左衛門
橋本善右衛門
亀千代の抱守。
比野仲右衛門同上。兵部の息がかかっている。
鳥羽亀千代の面倒見役の老女。
河野道円亀千代の医者、兵部の息がかかっている。
三沢頼母道円の娘婿
米山兵左衛門
熊田市兵衛
千田平蔵
千田平助
亀千代の毒見役
伊達 安芸 宗重 安芸、涌谷とも呼ばれる。涌谷伊達家の当主。
千葉三郎兵衛
高野仲兵衛
大平一郎兵衛
亘理蔵人
安芸の家臣
兵庫宗元安芸の子供
茂庭 周防 定本松山とも呼ばれる。伊達家家老の中でも最も偉い。
茂庭 佐月周防定元の父。この人も松山と呼ばれることもある。
周防良元とも呼ばれる。
紺野四郎兵衛茂庭家の家臣。
茂庭主水周防の子供
伊東七十郎伊東新左衛門の義弟。伊達家の家臣ではない。
伊東新左衛門小野とも呼ばれる。古内主膳から采女という子を養子にもらっている。
高野兵衛
鷺坂靱負
奥山左内
奥山出雲
高野兵右衛門
斎藤徳右衛門
新左衛門の家臣。
伊東利蔵重村七十郎の父。北村、宗休とも呼ばれる。
善右衛門七十郎の兄。正太夫、友謙、三郎兵衛は息子たち
伊達宗敏弾正、安敏とも呼ばれる。
伊達宗実安房とも呼ばれる。
刑部宗定安房の二男、伊東家の養子候補
伊達宗良田村家を継ぐ。右京、岩ヶ崎、田村とも呼ばれる。後に亀千代の後見となり、岩沼へ領地替えする。
修理宗永田村の息子。
伊達宗倫式部、寺池とも呼ばれる。
伊達宗利遠江、遠州とも呼ばれる。宇和島藩主
伊達宗親左兵衛とも呼ばれる。
伊達宗房肥前とも呼ばれる。
小関善左衛門遠江の聞き番
立花飛騨守伊達家の親族にあたる。忠茂、柳川とも呼ばれる。
後に出家して好雪と名乗る。
なべ姫忠茂の妻。綱宗の姉。
左近将監鑑虎立花飛騨守の後継
大条兵庫伊達家家老。
奥山大学伊達家家老。吉岡とも呼ばれる。
遠山勘解由評定役。奥山大学の弟。
永江主計奥山大学の末弟。
古内肥後伊達家家老。
柴田内蔵助伊達家家臣。後に家老となり外記朝意と改める。
米谷、柴田外記とも呼ばれる。
古内 主膳 重安伊達家家老。岩沼とも呼ばれる。
采女という子を伊東家に養子に出している。
父・重広は先代死亡時に殉死している。
古内 志摩 義如主膳重安の子。
古内源太郎主膳重安の子。重定、志摩とも呼ばれる。
蜂谷六左衛門伊達家重臣。
富塚内蔵允伊達家重臣。
遠藤又七郎伊達家重臣。
片倉小十郎白石、景長とも呼ばれる。伊達家の重臣。
長沼善兵衛伊達家重臣
長沼玄叔
石田将監
長沼善兵衛の親族
今村善太夫伊達家目付け役、兵部の息がかかっている。
里見十左衛門
北見彦右衛門
但木三郎右衛門
秋保刑部
大山三太左衛門
郡山七左衛門
荒井九兵衛
里見庄兵衛
境野弥五右衛門
志茂十右衛門
大条次郎兵衛
横田善兵衛
剣持八太夫
上野三郎左衛門
小島加右衛門
伊達家目付け役。
桑折甚右衛門
横山弥次右衛門
荒井三郎右衛門
伊達家寄り合い
後藤孫兵衛
真山刑部 
堀普請の奉行。
石川大和伊達家家臣。
津田玄蕃伊達家家臣。佐沼とも呼ばれる。
伊久津田玄蕃の妹。原田の後妻。
飯坂出雲伊達家家臣。仙台で原田家のご近所。
坂本八郎左衛門
渡辺九郎左衛門
畑与右衛門
宮本又市
伊達家家臣。綱宗放蕩のきっかけとして暗殺される。
宇乃、虎之助畑与右衛門の子ども。
新八宮本又市の弟。
渡辺金兵衛
渡辺七兵衛
万右衛門
坂本らを暗殺した討ち手。
大条監物
中島伊勢
古内治太夫
宮崎筑後
茂庭大蔵
伊達家家臣
山崎平太左衛門郡奉行、式部と涌谷の地境論争を評定
木村長左衛門
大内文右衛門
式部と涌谷の領地争いの検分役
若生半右衛門式部に涌谷の土地を与えられた者
上田帯刀仲敏とも呼ばれる。家禄没収となった男
屋代五郎左衛門
木幡源七郎
早川八左衛門
飯淵三郎右衛門
大河内三郎右衛門
家中仕置きの不正を強訴する

江戸幕府

酒井 雅楽頭 忠清幕府老中。厩橋とも呼ばれる。
松平内記
高須隼人
石田伊右衛門
酒井の家臣
黒田玄四郎酒井家勘定所の侍。
太田弥兵衛酒井家勘定所の侍。黒田の同僚
松本外記黒田の上司、妻はつる
滝尾酒井家でのおみやの呼び名
関主税酒井家家臣。
姉小路卿名は公量、酒井忠清の夫人の父
河内守忠挙酒井家嫡男
家綱4代目将軍。
松平信綱幕府老中。伊豆守、川越侍従とも呼ばれる。 
阿部 豊後守
稲葉 美濃守
幕府老中。
太田 摂津守 資次
井伊掃部守
土屋但馬守
諸侯。
大和 守広之久世侯とも呼ばれる。将軍家側衆。
亀谷清左衛門久世侯の家老
板倉重矩侯板倉内膳正とも呼ばれる。
保科正之将軍家補佐。会津中将とも呼ばれる。
兼松下総
大岡佐渡守
大目付役
宮崎助右衛門目付役
津田平左衛門
柘植兵右衛門
幕府からの目付役(第一部)
中里道朔
兎玉玄程
目付役に同行
荒木十左衛門
桑山伊兵衛
天野弥五左衛門
神尾五郎太夫 
幕府からの目付役(第二部)
内藤新五郎
天野弥五右衛門
幕府からの目付役(第三部)
神尾若狭守
安部主膳
千本兵左衛門
水野与左衛門
内藤新五郎
牧野数馬
幕府からの目付役(第四部)
大井新右衛門
島田出雲(雲州)
妻木彦右衛門
幕府申次

市井の人々

みや渡辺九郎左衛門の妾。柿崎六郎兵衛の妹。
柿崎六郎兵衛浪人。
野中又五郎柿崎六郎兵衛の知人。浪人。妻はさわ、娘はお市。
島田市蔵
石川兵庫介
砂山忠之進
藤沢内蔵助
尾田内記 
柿崎六郎兵衛の知人。浪人。
久米みやたちの隣人。
おきの
志保
柿崎の女
丸屋伝右衛門海産物問屋、石川たちの道場を支援する
おすげ唄の師匠。
磯貝次郎左衛門
三浦与次右衛門
やわらをする浪人
玄察老良源院の住持
雁屋信助海鮮問屋。妻はきわ。
くみ原田の湯島別邸に住む女。 雁屋信助の妹。
湯島では甲斐は八十島主計と名乗っている。
かよくみの娘
おうら
みやぢ
湯島別邸の小間使い。
仁左衛唐物屋「鳩古堂」の主人、甲斐宛の密書を運ぶ。
助二郎鳩古堂の手代
政右衛門駕籠屋の主人。
又左衛門
友次郎
麹屋
佐藤仁右衛門青根の宿の親父。お雪はその娘。
吉岡一玄盲目の芸者

船岡の山の人々

文造
平助
山の番小屋の人。
久兵衛平助の息子
ふじこ久兵衛の婚約者? 文造の娘
きよき
なをこ
ふじこの友達

加賀藩

奥村藤兵衛加賀藩留守役

朝廷

後西院ノ上皇綱宗の従兄弟にあたる
逢春門院上皇の母

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