猟奇殺人に挑むのは個性は刑事5人組『警視庁殺人分析班』シリーズの登場人物紹介

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このページでは、麻見和史さんの『警視庁殺人分析班』シリーズの登場人物を詳しくご紹介しています。

『警視庁殺人分析班』シリーズは、捜査一課の殺人犯捜査第11係に所属する5人の刑事たちの活躍を描く物語です。

シリーズ名にもある「殺人分析班」は5人の刑事たちが非公式で行う打ち合わせの名称です。捜査中の事件について意見を述べあったり推理して、その読みが当たって事件解決へと繋がることもあり、幹部からも評価されている……とされていますが、どちらかというとビールを飲んだり趣味に興じたりする方がメインで、打ち合わせはついでな感じです。

しかし、それはあくまで彼らの息抜きの場面です。

彼らが挑む事件は猟奇的だったり、都内全域が危険にさらされたりと、難解かつ緊張感のあるものばかりです。

刑事たちの楽し気なオフシーンと、緊迫した捜査シーンのギャップがシリーズの魅力となっています。

「殺人分析班」を構成する5人の刑事たちは、刑事としてはひよっこだけど直観力に優れた主人公・如月塔子その相棒で捜査一課のエースだけどマイペース人間の鷹野秀昭など、個性豊かでどこか応援したくなるキャラクターが揃っています。

彼女たちは小説はもちろん、テレビドラマ化でも愛されたようで、これまで3作がドラマ制作され、スピンオフ作品まで登場するという人気ぶりです。

現在、小説6作目の『女神の骨格』までの情報をアップしています。

私がシリーズ作品を読み次第、内容を更新していきますので、しばらく経つと内容が変わっているかも……

ぜひ、また覗きに来てくださいね。

 

本シリーズのスピンオフ作品で鷹野秀昭が主人公の『警視庁公安分析班』シリーズについての記事はこちらからどうぞ


1.如月塔子(きさらぎとうこ)

本シリーズの主人公。2月9日生まれの26歳(シリーズ開始時)。巡査部長。捜査一課殺人犯捜査第11係所属。

髪型はミディアムボム。私服警察ではあるが、着るものは派手になりすぎず、かといって一般人の中で浮かないようにと気を遣ってコーディネートを決めている。童顔で身長152.8センチと、刑事らしからぬ外見をしている。

彼女の警察官としてのキャリアは交通課から始まっており、その後刑事課研修を受け警視庁本部の捜査一課へ異動。シリーズ開始時は、捜査一課でのキャリアは1年半が経った、まだひよっこ刑事の段階である。シリーズを通して、彼女の刑事としての成長がえがかれている。

事件捜査は鷹野とコンビを常に組まされている。通常、捜査をする時は警視庁と所轄のペアになるようにするらしく、警視庁の刑事同士でコンビを組むのは例外とのこと。これは女性捜査員の特別要請プログラムの一環という設定のためである。塔子は鷹野が相棒になった経緯が自分の教育目的であるということを鷹野自身の口から聞かされている。「そんなことを本人に告げるなんて変わった人だな」と思いつつ「嫌いではない」とも同時に感じ、2人の性格の相性はかなり良い。相棒であり指導員でもある鷹野からの評価は「情に流されやすい」「今後に期待している」と割と辛口。シリーズが進むにつれて塔子は刑事として優秀な鷹野に認められたいと強く思うようになる。シリーズ2作目『蟻の階段』から、塔子が突拍子もない発言に鷹野が驚いて固まったりするシーンが増え、逆に鷹野から塔子への無茶ぶりや遠慮のなさも増していく。これは2人の間に信頼が築かれていっている証拠でもあり、2人の凸凹しつつ息の合ったコンビネーションもお楽しみ要素の一つとなっている。3作目『水晶の鼓動』では2人揃って同じ雑誌を購入していたことが判明している。塔子にとって雑誌を読んだり新聞の社会面の切り抜きするのは、捜査に役立ちそうな情報を集めるためにしていることだが、鷹野は単に趣味かもしれない。

門脇主宰の「殺人分析班」では書記役をつとめ、打ち合わせ内容をノートにまとめている。打ち合わせ中には、経験不足を補う直観力を武器に、積極的に自分の読みを発言して、門脇に鋭いと褒められることもしばしば。シリーズ2作目『蟻の階段』では、直感が働いたときに「閃きました」と宣言していた。ちょっとかわいかったのに、結局3作目以降、そのセリフは口にしていない。ちなみに「殺人分析班」の打ち合わせでは1杯目に生ビールを頼んでいる。アルコールは強くない(本人談)が、一杯目の生ビールは美味しいと思えるらしい。その後日本酒を飲むのが常だが、たまにはおしゃれにワインを飲んでみたいお年頃。

子供の頃なりたかったものはお嫁さんだったが、父親も警察官で、小さいころから未解決事件の話を聞かされ、いつしか自分が父の無念を晴らそうと思い、高卒後に警察官になった。彼女が腕にはめている腕時計は亡き父の形見である。親子二代で刑事になるのは珍しいのか、塔子はそのことで取材を受けたことがある。

刑事として活躍したいという思いは強いが、高いところにあるものに手が届かない時に手助けされたりと、周りから女の子扱いされてしまい、少しもどかしい思いをしている。事件が起こると長期間自宅に帰れなくなるので、旅行鞄いっぱいに着替えやタオル、仮眠用のスウェットを詰め込んで現場に駆け付けるなど、普通の女の子らしい一面があり、先輩たちに「すごい荷物だなー」といじられているシーンもある。ちなみに大きい荷物は幼稚園児のように右肩から左腰へ斜めがけして持ち歩いているが、これは両手を自由に使えるようにするためというやむない理由がある。

女性であることと可愛らしく見えてしまう外見のせいで不当に舐められて悔しい思いをすることもあるが、心の中で自分にできることで見返そうと思える前向き性格をしている。さらに、捜査で命の危険にさらされた直後でも、冗談めいた発言で相棒の鷹野を安心させるなど、気遣いのできる芯の強い女性として描かれている。警察という縄張り意識が強く、不協和音が生じやすい組織のなかで、彼女の気遣いは場を和ませる効果もある。そんな塔子は周りからも注目を集めるし応援したくなるタイプのようで、いろいろな人から協力してもらえるという彼女の強みになっている。

彼女の魅力は、どんな時でも普通の女の子らしさを失わずに、刑事としても奮闘しているところにある。

<その他エピソード>

・高校の時に警視庁に社会見学に来たことがある。高校からの友達とは今も交流がある。

・無類の猫好き。しかし現在実家で母親と2人暮らしの塔子は母親の反対で猫を飼えないでいる。猫好きに悪い人はいない、と信じている。

・買い出し中に節約にしっかりとしたところを見せ、「いいお嫁さんになれそう」(尾留川談)といわれていた。彼女は料理のたしなみもあるらしく、ケーキ作りもできる。

・塔子所属の11係は「無敗イレブン」との異名を持つ。事件解決率がいいことからついたあだ名だそうだが、これぞ主人公補正という感じである。

2.鷹野秀昭(たかのひであき)

塔子の相棒。32歳、警部補。 捜査一課殺人犯捜査第11係所属で主任。「殺人分析班」のメンバー。

身長183cmの長身でやせ型。上背があるため、捜査会議中は後ろの人の視界の邪魔をしないように常に端っこに座っている。仕事中は書類カバンを持ち歩いている。

捜査では証拠品捜査を任されることが多い。

ひょうひょうとした性格で、門脇のようなコワモテが相手でも、都合が悪くなると適当にはぐらかしたり、真顔で嘘をついたりする。「マイペースで何を考えているかよくわからない」(塔子談)、「朴念仁、昔はもっと積極的な雰囲気だった」(早瀬談)など同僚たちの評価も鷹野の掴みどころのなさを指摘する者が多い。

塔子の相棒というよりは教育係として一緒に行動しているのだが、塔子に対して熱心に指導したりする描写は皆無である。むしろ頑張り屋さんな塔子に、食べる時は食べる、といった息抜きや休憩の取り方を教えているような節がある。シリーズ2作目『蟻の階段』からは塔子をからかうようなシーンが増えてだんだんと遠慮がなくなっていく。その結果、無茶ぶりや少々失礼な質問を繰り出すことも増えていくが、塔子からの信頼は厚く、大きくもめることもなく2人の関係は円滑にいっている。しかし、周りからマイペースな鷹野と新人の塔子の組み合わせは心配されることもあるようで、「後輩をいたわるように」と注意されることもあるらしい。じゃあいたわろうと、素直に行動に出るところが鷹野の長所だが、そのいたわり方がズレているところが鷹野らしい。塔子に対して偉そうに先輩面することはない鷹野だが、塔子が一人で危険をかえりみずに突っ走ったような行動を取った時には先輩刑事として本気で怒る姿を見せている。これらのことから、鷹野はマイペースではあるが人間としての基本を大事にするまっとうな感覚の持ち主であることがわかる。

また、マイペースさは女性に対する気配りの有無にも発揮されており、塔子が一緒に歩くときに小走りでついてきているのにはまるで気づいていない。だが、塔子がいわれのない侮辱を受けている時には助けに入るように、気づけばちゃんとフォローするようだ。

マイペースな鷹野だが、捜査には真面目に取り組んでおり、事件現場にマイデジカメを持参し、個人的に写真を撮って、度々見返し捜査の参考にしている。ただし現場の写真を撮ることについては直属の上司である早瀬には快くは思われていない。だが結果をきちんと出す鷹野に誰も強いことは言えないというのが実情。ちなみに写真は捜査に関係ないモノでも撮るシーンが度々登場し、趣味と実益を兼ねているようだ。本人は何でも記録に残しておくことで証拠になるかもしれない、という考えで撮っており「職業病」との認識をしている。

塔子のように直感に頼るのではなく、確かな推理や証拠を積み重ねていくタイプである。そのためか細かいことまで気になるタイプの手代木管理官の捜査方法に、鷹野は賛成らしい。彼の推理力は確かなもので、捜査一課長である神谷も彼を頼りにしている節がある。

百均やホームセンター巡りが趣味で、よく使いもしない便利グッズを購入しては塔子たちに見せ、「こんなものを作る人はすごいなあ」と本気で感心している。塔子は単なる趣味だとおもって半ば呆れていたが、本当は事件現場で発見される様々な物証の手掛かりにするために、日々いろいろな道具の研究をしているらしい(徳重談)。ただ、本人はあくまで趣味と言い張っているのと、噂では便利グッズ日記までつけているらしいから、趣味と実益を兼ねているというのが真相のようだ。

インテリタイプなのか、捜査上で出てきた「トレミーの定理」という数学の定理を「殺人分析班」のメンバーに即興で解説してみせていた。

トマト好きで、捜査中もよくトマトジュースを飲んでいるし、塔子をねぎらうために奢ったのもトマトジュースだった。居酒屋でも冷やしトマトをよく食している。しかしプチトマトはお好みではない。生ビールは好きだが、冷えすぎているのは好みではないらしい。食の好みにこだわりの強さが垣間見えている。

毎回犯人を取り逃がしてしまう警察官が出てくる警察小説を読んでいる。

3.尾留川圭介(びるかわけいすけ)

30歳、巡査部長。 捜査一課殺人犯捜査第11係所属で主任。 「殺人分析班」のメンバー。

話し過ぎで調子がよく、おしゃれにこだわりがあり、サスペンダーを愛用し、いつもソフトスーツを着ている。ソフトスーツって何?と思って調べれば、ゆったりとした作りのスーツのことで、イタリアものによく見られるのだそうだ。おっしゃれへのこだわりは刑事らしくなく、塔子は先輩にあたる尾留川に「もっと刑事らしくすればいいのに」とすこし不満そうだが、聞き込み捜査をするための役作りだと本人は言っている、真偽は定かではない。

自称帰国子女でイケメン。イケメンであることは塔子も認めていたので本当らしい。少なくとも女性警官からの人気はある。女性ウケがいいからかは不明だが、捜査で所轄の人間と組む時は女性と組まされることが多い。女性に対する気遣いはするタイプで、同僚の塔子にも、軽口で緊張をほぐそうとしてくれるシーンがあった。ただし、その軽口の内容は限りなく調子がよく下世話である。

「殺人分析班」のメンバーの中では塔子につぎ若いこともあり、メンバーの中では捜査法を学ぶ立場にある。しかし、彼の持ち味である女性ウケの良さを利用して、情報源として捜査協力をしてもらったりもしている辺り、塔子よりも経験豊富な刑事といえる。ちなみに捜査会議中にも「俺の彼女によりますと~」と普通に発言していたりするので、かなり変わった人だと思う。女性をツテにした情報収集は「交友費」も高くつくらしく貯金ができないと嘆いている姿も見受けられる。

だが、彼なりに自分にはこれといった強みがないことを気に病んでいたらしく、3作目『水晶の鼓動』では得意のパソコンを使用した捜査にも意欲をみせていた。

殺人分析班で居酒屋などを利用する時に店探しを担当することが多い。

機嫌がよくなるとダジャレを飛ばすこともある。

4.門脇仁志(かどわきひとし)

37歳、警部補。 捜査一課殺人犯捜査第11係所属で主任。 行動力があり、足で稼ぐ捜査を得意としている。時に強引な捜査を行うことでつけられたあだ名は「ラッセル車」。大柄で捜査11係の中で最も刑事らしいキャラクターと体格をしている。ちなみにラッセル車とは電車の車両前に除雪版をつけ、進むと同時に雪かきをする車両のこと。

ここまでで浮かぶイメージ通り、豪快な性格をしており、細かいところにこだわる手代木管理官とは馬が合わず、捜査会議中にも関わらず言い争ったりしている。が、門脇の発言はいちゃもんに終わらず、理路整然として正論をまくしたてているので頭も切れるようだ。

足で稼ぐ捜査、聞き込みを任されることが多い。ただし、彼が「ラッセル車」なのは仕事中だけのようで、待機中や休息中はむしろ「のんびりしようぜ」と後輩に絡んだりする。彼が事件捜査で忙しい時でも率先して、寝よう、食べようと言い出すのは、先輩である自分が先に休息をとることで後で後輩が交代しやすくするためである。

豪快な性格に似合わず捜査に縁起をかつぐタイプである。

テレビが趣味で飲み会中に携帯のワンセグ放送をしょっちゅうチャンネルを変えながら見て、刑事ドラマの捜査に「ありえねー!」と突っ込んだりしている。塔子は純粋に趣味だと思っていたが、聞き込みの時にどんなテレビを見ていたかで時間の特定がしやすいからチェックしているという意味もあるらしい。だから彼は聞き込みに役立つからとテレビガイドを持ち歩いていたりする。

「殺人分析班」のリーダーである。「殺人分析班」は「門脇の仲良しクラブ」と嫌味な別名もちょうだいしている。

遅れてやってきた塔子に料理をすすめたり、お母さんっぽい面倒見の良さをみせるシーンがある。そのため若手を中心に人望がある。同じ係の中では尾留川に期待をかけているようで、2人で新宿まで出て飲みに行くこともあるらしい。門脇が好む後輩の性格は「謙虚」とのこと。刑事としての自分に自信が持てない尾留川はその条件にあてはまるということらしい。女性関係は尾留川とは正反対のようで彼女はいない(本人談)。

飲むと手代木の愚痴になりがちだが、周囲には「またか」と聞き流されている。しかし彼にとってはこれも大事な息抜き。適度なアルコールは捜査の息抜きに必要とのこと(本人談)。

大学時代はラガーマンとスポーツマンだったが現在は喫煙者。

昔、一般市民が犠牲になった立てこもり事件に遭遇したことがあり、それ以来卑怯な犯罪を特に憎むようになった。無差別テロといった事件が門脇にとって最も腹立たしい種類の事件である。

煮込み料理が好物。

5.徳重英次(とくしげえいじ)

53歳、巡査部長。 捜査一課殺人犯捜査第11係所属。

小柄で腹部がポッコリ出ており、温厚な性格のおじさん。その容姿と性格から、「七福神の布袋さんによく似ている」(塔子談)。その容姿からは意外なほど足が速い。

本来ならもっと上の階級に昇進しておかしくないが、現場重視主義で昇任試験を受けずにいたらしい。年下でも階級が上の刑事を「さん」づけで呼び、その気遣いから同僚からは尊敬の念を込めて「トクさん」の愛称で親しまれている。刑事としての徳重の経験知と能力は優秀な推理力を持つ鷹野すら尊敬の対象としている。所轄捜査員が気分よく操作できるようにちょっとしたものをおごって捜査がスムーズにいくように工夫したり、気が立って素直に聴取に応じられない事件関係者からスルスルと協力を引き出すという離れ業をやってのけることもある。このような徳重の渋い活躍は作品の随所で表現されており、塔子もお手本にしている。

「殺人分析班」のメンバーで、飲み会中にネットサーフィンに興じたり、話し合いの最中に寝てしまったりと、憎めないキャラクターをしている。ネット上の様々な掲示板に出入りしており、板が荒れた時の仲裁役として一目置かれた存在となっている。ネット上の名前は「物知りのTOKUさん」「仏のTOKUさん」。なぜかネット上では20代だと勘違いされている。ネットでの信頼の高さを活かして、情報源として活用している。ネットサーフィンの範囲は広いらしく、警視庁のHPでピーポくんの来歴を調べたりしている。なぜそんなところに興味をもったかは不明、職業柄だろうか?

成人済の娘がいる。

ギックリ腰経験者。冬場はその古傷(?)が痛むらしい。予防のためか、40代後半からジョギングを始めた。

6.早瀬泰之(はやせやすゆき)

46歳、警部補。 捜査一課殺人犯捜査第11係所属で係長。

メガネをかけている。

捜査経験豊富で部下からの信頼も厚い良い上司。捜査会議の司会という難役もそつなくこなす。よく捜査会議でもめる2人、手代木(上司)と門脇(部下)の間にさりげなく割って入る配慮をみせることもある。

ただ、ストレスに弱いらしく、胃を痛めやすため顔色が悪い。コーヒーも飲めなくなるほど(本人談)なので気の毒な中間管理職なのかもしれない。

7.神谷太一(かみやたいち)

捜査一課長。

色黒で声が大きい。

捜査一課は複数の事件を抱えていることが常であり、実際の捜査は部下任せにする課長が多い中で、神谷はできるだけ積極的に捜査に関わろうとするタイプである。尾留川辺りにはそれがウザがられている。

しかし、落ち込んだ塔子に叱咤激励を自らするなど、口を出すだけではなく、部下のメンタルケアにも気を配っている。

その昔、塔子の父と捜査でコンビを組んだことがある。「昔話が苦手だ」と言って、必要になるまで塔子にもその話をしていなかった。

肩書からすれば警察組織のヒエラルキーの中で上の方にいる存在だが、身なりには無頓着らしく、スーツも量販店で済ませるタイプ。

8.手代木行雄(てしろぎゆきお)

捜査一課管理官。捜査一課生え抜きの管理官であり、これは珍しい存在らしい。データ重視の理論派。

考え事をするときに、睨みつけるようなジト目になるのが特徴。捜査一課のメンバーはその圧力に慣れている人間が多く、ジト目にも目を逸らさず対応できる。捜査状況を細かにチェックする上司で、嫌がられているが、捜査員に緊張感を出す意味もあってわざとやっている節がある。

シリーズ2作目『蟻の階段』からは複数の蛍光ペンを使い分けて資料の読み込みをしている。相手を責める時にも蛍光ペンの先を向けて活用している。

指紋という物証を重視しているが、周囲には賛否両論である。

彼の細かい指摘の矛先は鑑識に向くことが多い。

予想外のことが起きると、少し部下に「それはちょっと理不尽じゃない?」と思われるような文句をつけることがある。

門脇と馬が合わず、捜査会議中にやりあうこともしばしば。

思い付きで仕事を増やしてくる(門脇談)らしい。

手代木の細かい指摘については「捜査員の緊張感の維持と教育のため」という見方と「ただの性格」という見方で部下の間でも意見が割れている。

9.鴨下潤一(かもしたじゅんいち)

鑑識所属で主任。警部補。

「カモさん」があだな。

髪の毛が跳ねていることが多いが、癖ッ毛のせいらしい。本人も少し気にしている。

10.河上啓史郎(かわかみけいしろう)

30代後半、黒縁メガネの男性。シリーズ初期から登場しており、主役の塔子との絡みも毎回あるにもかかわらず、彼のフルネームが明かされたのはシリーズ6作目『女神の骨格』からであった。それまでは登場人物紹介のコーナーでも単に「河上」としか記されていなかった。

科学捜査研究所の所員で気難しそうな容姿をしている。そのためか生真面目な理科教師のような印象を受ける(塔子談)。

しかし愛想がない印象に反して、細かいところまで良く調べてくれる親切な性格をしている。が、親切心は塔子のことを気に入っているからという個人的な感情の影響もあったらしいことが判明している。ちなみにどういう意味で気に入っているかは不明。

塔子への個人的な感情から、塔子の扱いに遠慮がない鷹野に対して複雑な思いを抱いている様子で、こちらもどういう意味で複雑なのかは不明。

姉夫婦の飼っている猫をダシにしてブログを書いている。

11.如月厚子と如月功

塔子の父と母。

父はシリーズ開始時、既に故人であり、死後10年がたっている。亡くなった時、塔子は16歳だった。

母は製品マニュアル翻訳の仕事を在宅でしており、現在も塔子と同居中。娘が捜査へ出て行くたびに心配そうにして、少しお小言を垂れている。娘が警察官になるのは、公務員になるということで渋々了承したが、刑事課に配属希望と聞いたときは大反対した。塔子の父親が体を壊したのは刑事のストレスのせいと思っているためらしい。心配性ではあるが、刑事として頑張る娘を応援する気持ちはあり、母親としての複雑な感情を、塔子には気づかれないように胸に秘めていた母性愛の持ち主。メールでは「塔子さん」と呼んでいる。

父は刑事のストレスか過労のため体を壊し、死ぬ数年前に警察を辞めている。その後死ぬまでの数年はミニコミ誌の作成の手伝いや寄稿をするかたわら、迷宮入りした事件を個人的に調査していたらしい。

12.樫村伸也(かしむらしんや)

44歳、警部。特殊犯捜査一係、いわゆるSITの係長。

やや長めの髪を会社員のように7:3に分けており、一見事務職のようにみえる(塔子談)。

SITとして交渉術にたけているだけでなく、犯人のふとした行動からも情報を引き出すスペシャリスト。少なくとも17年以上は同じ仕事についていることがわかっている。

通常は紳士的な立ち振る舞いのインテリだが、警察組織にいる以上、部下に厳しい態度でのぞむときもある。

13.吉富哲弘(よしとみてつひろ)

40代後半、刑事部長。捜査一課も含む刑事部全体の長である。キャリア組。

年齢を感じさせないスポーツマンのように引き締まった体をしており、威圧感のある人物。

塔子のことを気にかけており、自ら声を掛けることもある。

服装にこだわりがあるのか、オーダーメイドのスーツを着用している。


いかがでしたでしょうか?

『警視庁殺人分析班』シリーズのあらすじや感想はこちらの記事でご紹介中です。

登場人物紹介もシリーズを読むたびに充実させていきますので時間をあけて、また覗きに来てみてください!

ここまで読んでくださってありがとうございました。

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