今夜も異世界で常連たちと「トリアエズナマ」 『異世界居酒屋のぶ』登場人物紹介

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今回ご紹介する本はこちら

異世界居酒屋のぶ  蝉川夏哉   宝島社

この記事では小説『異世界居酒屋のぶ』シリーズの登場人物をご紹介します

現代日本にある居酒屋が異世界に繋がってしまったら……? そんなもしもをえがいたシリーズになっています。異世界は中世ドイツを感じさせる文化と町並みを持っており、そこにはたくさんの人々が暮らしています。いろいろな立場の人が居酒屋「のぶ」ののれんをくぐるのですが……そこに待ち受けていた「トリアエズナマ」の喉越しに感動し、「オトーシ」に舌鼓を打つ……「のぶ」はこうして異世界で繁盛していき、常連をどんどん増やしていくのです。

常連がどんどん増える……ということは登場人物もどんどん増えていくということです。慣れないドイツっぽい名前の響きに「この人、誰だっけ? どんな性格だっけ?」と混乱したらこちらをのぞいてみてください。すぐに思い出せるはずです。(作品を読む楽しみを奪わないために、ネタバレはしていません)

常連だけでなく、「のぶ」ではたらく「タイショー」と給仕役の2人もご紹介していますし、「のぶ」がどんな店なのか「のぶ」が店を構えている異世界の町「古都」の概要も記載しています。

現在『2杯目』までの情報を公開しています。私がシリーズを読み次第更新していきますので、しばらく経ってからのぞくと内容が変わっているかも……また、遊びに来てくださいね(最終更新日2022年5月12日)。

それでは、さっそくご紹介していきましょう。

ハンス

衛兵として働く青年。茶色のくせッ毛で大きな目が特徴。20歳だが実年齢より若く見られることが多く、それが悩み。

生まれてからずっと食べ続けている馬鈴薯(じゃがいものこと)に飽き飽きしていたが、「のぶ」で提供されたおでんのじゃがいも(辛子つき)のおいしさに衝撃を受ける。エール(ビールっぽい飲み物)も好きで料理の味よりもエールの味で通う店を決めるくらいの通ぶりらしいのだが、「のぶ」の「トリアエズナマ」は初めて口にした時に一気飲みしてしまうほど気に入った。

父親と兄はガラス職人をしており、ガラス製品の出来をチェックする癖がある。「のぶ」でも扉やジョッキなどのガラス製品の技術の素晴らしさに感心していた。ちなみに安月給らしく、父と兄から仕送りを受けている。本人はそのことを気にしており、「自分の力で稼げるようになりたい!」ととある決断をする。

手先が器用。

父とは事あるごとにぶつかってしまうようでハンスの悩みの種となっている。

ニコラウス

ハンスの同僚。ちょび髭がトレードマーク。仲間の間では「事情通」として知られている。最初に「のぶ」の噂を聞きつけ、通い出したのがニコラウスで、その後ハンスを連れて来店する。「アツカン」がお気に入り。

彼女をとっかえひっかえしているとの印象があるが(ハンス談)本音では結婚願望が強く、ただ一人の女性に出会いたいと思っている。後に女性絡みでとある決断をしている。

唐揚げはしょうゆ味派。

ベルトホルト

傭兵隊の中隊長でハンス、ニコラウスらの上官。32歳。鍛え上げられた肉体になかなかのイケメンらしく女性にはモテるらしい。傭兵出身で訓練が厳しく、中でも長距離走はベルトホルト隊の名物となっている。訓練の厳しさは傭兵時代につちかった「より生き残る可能性を高めるため」に必要なものだという矜持を持っている。「鬼のベルトホルト」というあだ名がついている。

評判のいい「のぶ」に行きたくて部下のハンスに連れてきてもらう。酒好きで味にこだわりはなかったが「トリアエズナマ」を飲んでとりこになってしまった。

負けず嫌いな性格。異国の言葉もある程度理解できるが「のぶ」の日本語は読めず。大のイカ嫌いだったが、その理由がアホらしいものだったと気づき、少しずつ克服しつつある。山奥の小さな村出身で、家は比較的裕福だった。かぼちゃが母親の味である。

唐揚げは塩味派。

ヘルミーナ

ベルトホルトの年の離れた若い妻。亜麻色の髪のおしとやかな少女。実家は港町で漁師をしている。

結婚を機に古都に引越しし「のぶ」で働き始めることになる。

ゲーアノート

古都の参事会に籍を持つ自称、名士。片眼鏡をかけており、額が広く鷲鼻をしている。プライドが高く、少々屈折しており、嫌味なところがある。職業のせいか、その性格のせいか、周囲の人からは少々遠巻きにされていた感がある人物だったが、とある事件を解決したことにより、株をあげることになる。

料理を食べた時のリアクションがかなり大げさで、料理アニメのようなお約束な感動の仕方をする(本人は大げさにしているつもりはなく心底感動している)。舌が肥えていることで周囲からは有名で、「ゲーアノートがそこまで言うなら……」という理由で「のぶ」ののれんをくぐる人も多い。

読み書き計算が得意で、それを活かして古都では徴税請負人として働いている。

古都より南方の出身で、故郷の味・パスタに飢えている。

ヨハン=グスタフ

古都近辺に領地をもつ貴族。博識であり、鋭い洞察力の持ち主。それを鼻にかけることもなく、善良で慈悲深い心の持ち主でもある。

ヒルデガルドの叔父であり、彼女の父親がわりとして愛情を注いで育てている。

ヒルデガルド

12歳。人形のように美しい容姿をしている。子爵家の継承者であり、貴族としての自覚は幼いながらも持っているため、大人びた立ち振る舞いをする。しかし、気が緩むと年相応の愛らしい少女の一面ものぞかせる。

早くに両親を亡くし、叔父のヨハンに過保護に育てられた。ワガママな言動でヨハンを始め、周囲をこまらせることがあるが、両親を早くに亡くした寂しさが原因らしい。ワガママな言動は嫁いだ今も健在のようで、よく夫と痴話喧嘩をして元気に過ごしているようだ。

偏食、かつ小食である。特に、新鮮な食糧が手に入りにくくなる冬場の味付けの濃い保存食ばかりの食事にはうんざりしている。

謎の老人

ヨハン=グスタフの伯父。銀髪の相当な高齢と見えるが、かくしゃくとした老人である。

海沿いの町育ちで魚好き。

この人の名前が作中ではっきりと示されることはないが相当に身分の高い人である。

イグナーツ

アイゼンシュミット商会で雇われている青年。11歳から7年間、商会の雇われ人として穀物を扱い続けてきた。もうすぐ成人年齢に達することから、小規模な商いは任せてもらえるようになるのを心待ちにしている。

妹がおり、幼馴染であり親友のカミルと結婚することが決まっている。臆病とあだ名をもつカミルだが、しっかり者で意外に大胆なところがあることをイグナーツは認めている。むしろ自分の方こそ細かいところを気にする性格をしていると、内心では思っている。カミルと様々な賭けをしては遊んでいる。

酒は酔えればなんでもいいタイプ。

カミル

イグナーツの親友であり、義弟となる予定。

臆病のあだ名をもっているが、頭が良く商売では慎重に物事を考えるために周りからはそう見えるだけである。古都では馴染の薄い生魚「サシミ」を物珍しそうにパクパクと食べる大胆なところがある。

酒好きの一人。

フランク

常連の一人。肉屋を営んでいる。

「オトーシ」をいつもおかわりする。

エーファ

赤毛の女の子。

身分が低く、たくさんの弟や妹がいるため、家は困窮している。「のぶ」に最初に訪れた時はお客としてではなかった。しかししのぶや信之に事情を打ち明け、正直なところが気に入られて皿洗いとして雇われる。「のぶ」には通いで勤めており、夜は遅くなるため店の常連の衛兵たちが交代で家まで送り届けている。

年の離れた兄がいるが、既に実家を出ているため弟妹たちの食費・生活費を稼ぐのはエーファの大事な役割である。そのため忙しく、これまで勉強する暇もなかったようだが、「のぶ」で働くようになって計算などを教えてもらうようになった。元は賢い少女でどんどん知識を身に着け、店の在庫管理にも貢献している。信之は仕入れに失敗するとエーファによく怒られているようだ。

見た目はか弱い少女だが芯はしっかりとしており、子供のような喧嘩をするローレンツとホルガ―の間に割って入るなど、お姉さん気質である。

「のぶ」のためにと自主的に通勤前に市場に立ち寄り、旬の食材を信之としのぶに教えている、けな気な女の子である。

エトヴィン

古都の教会に赴任したばかり助祭。剃髪しておりたっぷりとした白髭の持ち主。

痩せており、見た目は厳格な人物に見えるが中身は好々爺。精力的に働きまわるため町の人たちからの評判は良い。

知識人らしく「のぶ」で初めて見た蛇口の仕組みをすぐに見破っていた。

本来聖職者は飲食に気を遣うべきらしいがエトヴィンはあまり気にせず「のぶ」で飲み食いしている。

ブランターノ

古都近くに領地をもつ男爵。口ひげをたくわえた痩せすぎの中年男。見るからに性格が悪い(しのぶ談)。しかし料理に満足すれば支払いを気前よくして帰ってくれる。自称・美食家。カードゲーム好き。

ホルガ―

鍛冶職人。筋肉逞しい男性。ギルドのマスターでもある。古都の参事会にも籍を持っており、ゲーアノートとも知人である。

職人らしく「のぶ」で使われているサシミ包丁の出来の素晴らしさにひどく感動する。

ローレンツとは喧嘩仲間であり、泣き虫と呼ばれている。

ローレンツ

ガラス職人。ハンスの父。

ホルガ―からへたっぴと呼ばれている。

ベーコン好き。

ゴドハルト

コワモテの男性。三大水運ギルドの一角を担うギルドマスター。彼の運営するギルド「水竜の鱗」は古都で最大と言われている。古都の参事会の顔役でもある。

ゴツい見た目通り若い頃は喧嘩に明け暮れていたらしい。現在は落ち着いている。面倒見が良い性格らしくラインホルトのことを気にかけている。

詩や物語が好きという意外な一面あり。

ラインホルト

覇気のない美青年。三大水運ギルドの一角を担うギルドマスター。彼の運営するギルド「金柳の小舟」は古都で最も古い。古都の参事会の顔役でもある。

先代が早くに亡くなり、子供のような歳で跡を継がざるを得なかった。若いために経験不足は否めないが、堅実に足元をかため、新商売へ手を伸ばすのも一歩一歩着実に……と将来が楽しみなタイプ。

エレオノーラ

美女。三大水運ギルドの一角を担うギルドマスター。彼女の運営するギルド「鳥娘の船歌」が最も金と権力を持っている。古都の参事会の顔役でもある。

商売のためには女の色香を使うこともじさない……と悪女のイメージがある彼女だが、実は男の人は苦手。美しい母親が男性にだらしがなかったためらしい。

前経営者である母親はギルドの運営もいい加減だったらしくエレオノーラは現在孤軍奮闘中。日常のほぼすべてを仕事に捧げている。

ジャン=フランソワ・モーント・ド・ラ・ヴィニー

東王国出身。奇譚拾遺使という、あちこち旅してまわっては珍しい話などを集め、偉い人に面白おかしく聞かせる仕事をしている。その実態は他国の情報を集めるスパイも兼ねている。そのため、普段は僧の変装をしている。35歳。

サラダを頼めばその町の実力がわかるという持論がある。

バッケスホーフ

古都の参事会議長。40後半から50前半の男性。豪華な服に10本の指全部に指輪をつけた、ザ・成金なセンスの持ち主。上背はあるが痩せている。

古都で一番金を持った商会主。女好き。

とある理由から失職する。

ダミアン

小柄で口ひげを生やした貧相な男。スネ夫体質で権力者にすり寄るのがうまく、偉い人をバックにえばり散らす。ゴロツキの顔役のようになっている。

リオンティーヌ・デュ・ルーヴ

腕っぷしの強い女傭兵。東王国出身で、元は下級貴族のご令嬢である。海沿いの領地のため家紋にはイカがあしらわれている。社交界の経験もあれば教養もある女性だが、わずかに持っている土地から物納される魚介に飽き飽きして傭兵稼業を始めた。傭兵としての腕っぷしは確かだったようで人の気配を察するのに長けている。

貴族の令嬢として、女性として、「らしい生き方」があったのではないかとたまに葛藤している。そのせいかどうかはわからないが、のぶを訪れた後、彼女は大きく生き方を変えた姿を見せている。

酒好きで閉店後にのぶのお酒をテイスティングするのが日課。

実家が海の近くだが、家紋にイカがあしらわれていたためか、イカ料理はあまり食べたことがない。

イングリド

銀髪に緑色の瞳を持つ美女。年齢不詳な見た目と普段から目深にかぶっているフードのせいで魔女じみてみえるが職業は薬師。

元々は古都近くの森のなかに暮らしていたが、弟子のカミラの教育環境には古都のほうがいいと引っ越してきた。お店は「のぶ」と同じ馬丁宿通りにある。

プリンがお気に入り。

カミラ

エーファと同じくらいの年齢の女の子。茶色の髪に、そばかすがチャームポイント。

元捨て子でイングリドに拾われそのまま弟子となった。店の掃除を欠かさない、古都の街中で酔っ払っている師匠を探しに来るなど、しっかりとした性格をしている。

アルヌ

美青年。ポニーテールにした金髪に無精ひげと遊び人に見える(しのぶ談)。気取った態度をとるところもそうみえるのかもしれない。

お酒に弱いが、腕っぷしは強く「酔眼」とあだ名がついている。

食べっぷりがよく、てんぷらがお気に入り。

吟遊詩人を目指しており、料理などもキザな言葉で表現しようとするが……才能の方は「?」がつく。

実はかなり血筋のよい家の出らしいのだが放蕩して暮らしている。

イーサク

アルヌを主と慕っている。料理人の息子で、漠然と将来は料理に関する仕事に就きたいと思っている。物腰丁寧な青年だが、アルヌと2人でケンカ強い伝説を作ったことがある。

「のぶ」で初めて食べたごぼうを木の枝か皮と勘違いして「きっと貧しい地方ではこういうものを食べなければいけなかったのだろう……(ほろり)」と妄想力が豊かである。

トマス

聖王国出身で現在は古都で聖職者として務めを果たしている。糸目、黒髪のおかっぱの美青年で女性に人気がある。エトヴィンよりも年下だが位階はトマスの方が上。だが生真面目なトマスはエトヴィンを先輩として敬って接している。ただ、話題が哲学や神学ばかりなのでエトヴィンには苦手意識をもたれてしまっている。

清貧主義で菜食主義。お酒も一滴も飲まないが、飲まない、ではなく飲めない、であったことが判明する。

クロ―ヴィンケル

著名な吟遊詩人でアルヌやゴドハルトの憧れの人。白髪の老人で小脇にリュート(小型のギター)を抱えているのがトレードマーク。普段は帝都に住んでいる。人の本質を見抜くのに長けている。

エンリコ・ベラルディーノ

まだ若いが大司教に仕える腹心の一人。大司教の古典回帰論に同調している。

占いが上手い……というよりは迷信深い性格のようだ。そのせいで一度閑職に回されてしまっているが、現在の主人にはその才能が認められた。ただ、彼がこの世のものならぬ力を感じ取る力は本物である。

敬虔な聖職者であり自制心の塊。

アードルフ

エーファの弟。まだ10歳くらいだが、とてもしっかりしている。

アンゲリカ

エーファの妹。6歳くらいでぬいぐるみが好きで小脇に抱えている。

ロドリーゴ

大司教で50歳すぎの男性。聖王国生まれで背が高くかっぷくもよい。

温暖な南で生まれ育ったため、古都の寒さと芋ばかりの食事にはうんざりしている。

古典回帰派で改革派の中枢部とは折り合いが悪いが、出世は諦めていない。

とある理由から魔女探しにこだわっている。

マルセル

古都の新しい参事会議長。織物職人のギルドマスターでもある。60歳過ぎ。

マクシミリアン

11歳。ヒルデガルドの夫。ヒルデガルドのことが大好きな若き夫。しかしそのせいで苦労も絶えない。

ヒュルヒテゴッド

枢機卿、改革派。

白い狐

自称、神の使い。たまに「のぶ」をのぞいては供えてある油揚げをとっていく。本音ではいなり寿司の方が好き。

矢澤信之

「のぶ」の厨房に立ち、料理を振舞う男性。短く刈り揃えた黒髪に、仕事中は青い板前の服装をしている。仕事中の彼の集中した様子は「戦場にいる歴戦の勇士を思わせる」(ハンス談)ほどの気迫があるらしい。が、良い素材があると仕入れすぎるという失敗を頻繁にしている。

店では「タイショー」と呼ばれており、古都の人々には「ノブ・タイショー」という名前だと思われている。

お客が美味いモノを食べて幸せそうな顔を見せるのが好き。お客の好みに合わせてリクエストに応じたり、気さくな口調で料理の説明をしたりもする。料理の研究ノートを付けるなど向上心を持ったプロである。

高卒で料理人として働き始め、料理の腕前は確か。だが、人間関係でうまく立ち回るのは不得意。そのために前職を失っている。

店では客の注文の合間に、自分と従業員たちのまかないも作っている。

店の2階に住んでいる。日課は店に飾っている神棚の掃除。

推理もののドラマ好きで再放送を録画してみるほどに好き。他にもボトルシップやプラモデル作りも趣味で、完成品は「のぶ」に飾られている。

千家しのぶ

働き者の「のぶ」の給仕役。一つにまとめた黒髪に白い三角巾をして働いている。笑うとえくぼがでる。スタイルもよい(ハンス談)。独身男性客のアイドル的存在。

愛想よくお客の周りを動き回り、お客の顔を覚えるのが得意。酔っ払った客や面倒な客にも動じない。が、無礼な客に腹が立っていないわけではない。

信之が買い出しなどで店を開ける時に、簡単な料理なら自分で作って提供してしまう。その際に信之が自分の晩酌用にと取っておいた食材を「ま、いいか」と勝手に使ってしまう。あまり細かいことを気にしない性格のようだ。

実家は老舗料亭「ゆきつな」で、そのためしのぶの味覚は確かで店が休みの時には新メニューを食べて批評をしている。実家には帰りたくない事情があるようで、家出同然の身の上である。

信之とは「のぶ」を開店する前からの知り合い。ドラマの貸し借りをするほど仲は良い。というか、しのぶが信之を尻に敷いている感じがある。信之からは「しのぶちゃん」と呼ばれる。

柴田錬三郎、五味康祐を愛読。古都の散歩が日課。兄がいる。

塔原

信之の師匠。

古都(アイテ―リア)

異世界で「のぶ」が店を構える町の名前。言葉の響きから中世ドイツがモデルと思われる。地球に似た文化や気候である一方、月が大小2つあるなど、異世界らしい設定もある。ちなみに月が2つとも出ない夜には魔女が出るという迷信がある。

古都は「帝国」の一都市であり、帝国の周辺には「東王国」「連合王国」などの他国の名前が作中で登場している。帝国は一見平和そうだが、戦争の火種は絶えず存在している。

古都は城壁を持ち、外には田園やアルブルクの森が広がっている。町の中には石畳の道路が敷かれ、石造りの家が並んでいる。町の経済の中心は水運であり、そのため町の中は運河や橋が多い。

町の人々の食卓には、エール、腸詰、チーズ、スープ、シチュー、馬鈴薯、キャベツの漬物などが並ぶ。肉類は豚、羊、兎、牛、馬、鶏といった地球でもよく見られる食材の他、一角鹿、ディーグ(小型のクマ?)といった耳慣れない食材も使われるようだ。

内陸にある町のため、魚を生で食べる習慣はない。そもそも、魚自体がまずくてあまり好まれていない。

居酒屋「のぶ」

信之としのぶが古都で切り盛りしている居酒屋の名前。漆喰と木、瓦の屋根、木の看板、ガラスの使われた戸など、古都の町並みからは完全に浮いている。町の中心部からははずれの馬丁宿通りに店を構えている。店の裏口は現代日本に、表は古都へと通じており、開店中も日本に買い出しに行ける。電気ガス水道のインフラも日本同様に使用可能な不思議な店。エアコンも使えるため、冬は暖かく夏は涼しく……お客さんに喜ばれている。

開店して半年。店内はカウンター6席とテーブル席2つだけのこじんまりとした店。

店内の壁にはメニューを書いた紙が貼られている。当初は日本語のみだったが、やがて古都で使用されている言葉も併記されるようになった。

「トリアエズナマ」「オトーシ」などがメニューだと思われているのが面白い。

お代は古都の通貨をもらっており、日本の古物商で換金している。ちなみに常連客にはツケもきく。


いかがでしたでしょうか?

シリーズを読み次第内容を更新していきますので、また覗きに来てくださいね。

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