読書感想|ミステリー好きは読むべき、DNA鑑定(梅津和夫)

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DNA鑑定 梅津和夫 講談社、ブルーバックスより出版

ブルーバックスシリーズ、大好きです。

一般書よりも詳細で、専門書よりも素人向けで、理系知識に興味がある大人にはぴったりのシリーズですよね。

ご紹介するのはDNA鑑定の第一人者である作者が、DNA鑑定への愛をこれでもかと詰めた一冊で、これぞブルーバックス!という内容でした。

DNA鑑定の歴史、仕組み、そして実際の鑑定で起こったエピソードまで、網羅してあるので、満足感のある一冊です。

ミステリーが好きな方、特にご自身でもミステリーを書くことがあるという方には、ぜひご一読いただきたいです。

犯罪捜査とDNA鑑定、というタイトルの章もありますし、そもそもの鑑定の知識があるのとないのとでは、作品への理解度、描写の奥行に差が出ると思います。

それでは、内容を詳しく見ていきましょう。

目次
 1.大まかな内容
 2.あふれるDNA鑑定への愛


1.大まかな内容

書いてある内容はざっくりと以下の通りです。

・DNA鑑定の歴史
・何があればDNA鑑定できるのか
・DNA鑑定の仕組み
・実際に作者が行ったDNA鑑定エピソード(詐欺事件やイチゴ盗み食い事件)
・DNA鑑定から推察できる日本人のルーツ
・DNA鑑定からわかる生物の謎
・DNA鑑定は犯罪捜査にどのように関わっているか

DNAのイロハが網羅されているのがわかりますね。

作者はDNA鑑定が趣味であり生きがいである、DNA鑑定の申し子のような方のようで、DNA鑑定の黎明期から今のように広く一般認知されるまで、すべての歴史を共に歩んできています。

ブルーバックスなので、踏み込んだ内容で難解な部分ももちろんありますが、かなり噛み砕いて説明されているので、大部分は高校生レベルの生物知識があれば難なく読めます。(中学生でも丁寧に読めばいけそうです)

冒頭にミステリー好きな方、ミステリーを自分でも書くという方に特におススメ、と書きましたが、
DNA鑑定に実際に必要となるもの(髪の毛? 骨? 皮膚?)、その保存状態(空気にさらされていても大丈夫? 土の中や水中は?)も詳しく書かれていますので、ものすごく参考になりますよ。

投稿小説では作品の信憑性も判断材料の一つと言われていますので、作品の中で触れる方には必要な知識が得られると思います。

2.あふれるDNAへの愛

ブルーバックスを読んでいると、たまに出会うのが、作者が本当にその分野を愛していて、それが文章にもにじみ出て、結果、文章自体が大変面白くなるという、作者にとっても、読者にとっても理想的な出来上がりの本です。

本書はまさにその理想的な一冊。

構成や文章の組み立て等は、そこまで考え抜かれたわけではなく、たまに話が飛ぶこともありますが、それすらも面白い!

大学の授業で、とにかく自分の好きなことをしゃべりまくって、内容もあっちこっち飛ぶんだけど、抜群に面白い講義をする教授っていますよね、あんな感じです。

作者自身が、数多のDNA鑑定の経験をしてきて、そのエピソードも豊富に載っていますので、その部分はちょっとしたショート・ショートのように物語的な面白さもふくまれています。

DNA鑑定について網羅的に知識が得られて、なおかつ読み物としても面白い、良書です。



いかがでしたでしょうか?

DNA鑑定という言葉はもう一般的に広く知られていますが、実際の仕組みや技術の生かされ方は素人にとっては知らないことばかりです。

わかりやすく、面白く教えてくれる本は少ないので、興味がある方は読んでみてくださいね。

感想など、コメントで頂けると大変喜びます。

それでは、ここまで読んでくださってありがとうございました!

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