2024年大河ドラマ「光る君へ」を楽しむためにおススメの本はどれ?
元ライターが作家目線で読書する当ブログへようこそ!
このページでは2024年大河ドラマ「光る君へ」をより楽しむためにおススメの本をご紹介します。
大河ドラマの主人公は紫式部。日本が誇る古典の超大作『源氏物語』の作者です。
私も高校時代、テストや受験のために必要に迫られて『源氏物語』を勉強した記憶があります^^; 多くの方は私と似たような経験をお持ちではないでしょうか? 『源氏物語』の内容は知っているという方は非常に多いのでは、と思います。
比べて、その作者・紫式部についてはどうでしょうか? どんな女性で、どんな一生を送ったか、ご存知でしょうか?
恥ずかしながら、私は本を読んでみるまでほとんど知りませんでした……なんとなく、ライバル視されることの多い『枕草子』の作者・清少納言とバチバチ嫌味を飛ばし合ってたんだろうなあ、くらいのイメージでした(笑)。
しかし、いろいろ本を読み解いてみますと、紫式部の人生は、波乱万丈。光源氏と同じくらいに浮世にもまれております。
紫式部の人生を知れるだけでも興味深いのですが、さらに衝撃を受けたのは平安時代の常識や女性の人生観です。当たり前ですが全然、現代とは違います。大河ドラマでも2022年『鎌倉殿の13人』や2023年『どうする家康』の時代と比べてもかなり差を感じます。これらの時代の女性は、鎌倉時代初期を駆け抜けるように生きた北条政子を始め、けっこう強いというか、政治や交渉に存在感を出しています。しかし、平安時代の女性はまた全然違う人生を歩んでいたようです。同じ国とは思えないカルチャーショックを受けました。
千年以上前の日本に想いを馳せてみませんか? 知的好奇心も観たし、風流な時代のロマンにもひたれて、満足のいく読書体験になると思います。
それでは、おススメの本をご紹介していきましょう。私が実際に読んで、おススメできるか吟味してからアップしていきます。なのでしばらく経つと内容が変わっているかもしれません、また覗きにきてくださいね。
(最終更新日2023年4月7日)
目次
1.紫式部について読みやすく知ることが出来る本
こちらでは大河ドラマの主人公・紫式部について知ることが出来る本をご紹介していきます。加えて、読書が不慣れな方にもできるだけ読みやすい、分かりやすい本という基準でも選んでいます。
『紫式部ひとり語り』 山本淳子 角川ソフィア文庫
著者は平安時代の文学、中でも紫式部を中心に研究している方です。その著者が「紫式部の生涯について本人の独白形式で記した本」が本書になります。
文体が紫式部のひとり語りの形式になっていて、まるで小説のようにすらすらと読めてしまいます。序章の最初の一文からして名文です。
名前ばかりは華々しくもてはやされたものだが、その実この私の人生に、どれだけの華やかさがあったものだろうか。
『源氏物語』の作者としてさぞやもてはやされたに違いない、という紫式部のイメージをくつがえす入り方に一気に本の世界にひきこまれました。
この一冊を読むだけで、紫式部の夫との馴れ初めと別れ、仕事への不満と矜持、清少納言とのバチバチ(笑)などをざっと知ることが出来ます。
大河ドラマで重要人物として登場する時の権力者・藤原道長との関係にも言及しているのが嬉しいところです。
さらに本書には紫式部やその関係者の家系図が数多く掲載されており、紫式部の年表もついてきて……とまさに紫式部の入門書にピッタリの1冊です。
『紫式部日記』 山本淳子 角川ソフィア文庫
古典文学を原文、訳文、解説の3パートにわけて丁寧にわかりやすく内容を紐解いてくれる『ビギナーズ・クラシックス』シリーズの1冊です。『紫式部日記』は紫式部本人が書いたとされる文章群です。
『紫式部日記』は彼女が仕えていた中宮(天皇の妃のうちでも位の高い女性のこと)・彰子が出産のために里帰りしたシーンから始まります。彰子の実家は藤原道長邸、当時の最高権力者であり、男児が生まれれば彼の権力基盤は盤石なものとなるため、彼にとっては運命を賭けたお産です。結果は皆さんご存知の通り、道長は男児を得て、次期天皇となるべき孫を得てこの世の春を確信することになります。
そこから紫式部は道長邸で浮かれ騒ぐ人々の様子を描写していくのですが……やはりこの女性、タダモノではありません。素直に喜びを爆発させる道長一派の人々だけでなく、道長に取り入ろうとする人々、本来道長の政敵でありながらも保身のために喜んでいるように装っている人々などなど、鋭い観察眼で人々の内心を明らかにしていきます。
このように『紫式部日記』は紫式部の目線で貴公子たちや同僚の女性たちの性格・思考などを透かして見るような文章がほとんどです。言ってしまえば、紫式部の性格の悪さが滲み出ているないようともいえるでしょう(笑)
ただ、著者は紫式部に心寄せているようで、同情的な解説を加えてくれています。紫式部が彰子に仕えるようになった過程、そしてその後の成長もかんがみた文章で紫式部の毒気も幾分和らいでいました。
この本だけでは紫式部の生涯を知るには不十分なため、同じ著者で本ページでもご紹介している『紫式部ひとり語り』も併せて読まれるといいと思います。
2.読書慣れしている方へ、少し難しめの本
こちらでは読み応えのある本を中心にご紹介していきます。読書が好き、難しい内容にも挑戦してみたい方は参考にしてみてください。
『紫式部』 今井源衛 吉川弘文館
こちらは吉川弘文館から出版されている『人物叢書』シリーズのうちの1冊です。『人物叢書』シリーズは「歴史を動かすものは人である。だから個人の伝記を明らかにすることは歴史叙述に必須なものである」という信念のもとに、各時代の専門家に執筆依頼をして刊行されており、既に100人以上の伝記が世に送り出されています。
ピックアップされた人物の生涯を丁寧に書き綴ってあるのがシリーズの特徴ですが、紫式部は大昔の人物であることに加え、女性が表に出てこない時代に生きていたこともあってか、史実としてわかっていることはそんなに多くないのが実情です。
その割に、本書はかなりボリュームがあるのですが、それは紫式部の父、弟、夫などの、彼女の人生に関わりの深い人物たちの情報を網羅されているためです。紫式部個人のみならず、彼女の周辺情報まで知ることが出来るのは本書ならではでしょう。
大河ドラマでも注目人物となるであろう、同時代のスーパースター・藤原道長と紫式部の関係についても言及されています。ただ、筆者は紫式部と藤原道長の間には「密接な関係はなかった」という立場をとっているため、もしかしたら大河ドラマの設定とは食い違うかもしれません。とはいえ、関係がなかったとする根拠には十分な説得力がありましたので、一説として知っておく価値はあると思います。
文章量の多さとかための文章に抵抗が少ない方向け、上級者向けの本です。さらに、紫式部の時代ならではの「和歌」や「日記」の引用も多く、古文のままで現代語訳がついていなかったりするので、きちんと意味を読み取りたい方には不満があるところかもしれません。読書が好き、活字が好きという方はぜひチャレンジしてみてください。ちなみに、和歌や日記の古文の部分は読み飛ばしてしまっても文意は大体わかるようにはなっていました。
『この世をば』 永井路子 ゴマブックス(Kindle版のみ)
この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば
有名な藤原道長の歌から最初の5文字を拝借したこの作品は、藤原道長の生涯を詳説にまとめあげたものになります。作中に紫式部もちらりと出てきますが、メインは藤原道長であり、彼を取り巻く政治の世界です。紫式部の目線で表現された源氏物語のような世界観とは雰囲気が違います。
それでも本書をおススメにあげた理由としては、藤原道長と紫式部の生きた時代に起きていた出来事や世相が、この作品を読めばよくわかるからです。
優雅なイメージの強い平安時代ですが、その時代を生きていた人々は疫病に経済破綻にと、荒波にもまれていたようです。同時代人がどのような日常と人生を送っていたのか、作品を通して理解できます。
また、作品自体が小説としてとても優れていることもおススメする大きな理由の一つです。
藤原道長といえばこの歌にもある通り、満月のように欠けたところのない最高権力者として歴史に名を残した人物です。そんな彼の人生のこと、さぞかしイージーモードであっただろう、ご本人も鼻持ちならない自信満々男だったに違いない……と思っていませんか?
直木賞作家の永井路子さんの手にかかれば、藤原道長の人生は苦悩の連続で「俺ってなんてダメな奴なんだ」と自己嫌悪に凹む等身大の男の姿が浮かび上がります。平凡でおっちょこちょいで愛嬌のある身近な藤原道長の人物造形が固定観念を覆す新鮮さで藤原道長の新たな魅力に気づかせてくれました。
私はこの作品を読んで藤原道長のことを好ましく思えるようになりました。
大河ドラマで約1年間、お付き合いすることになるであろう藤原道長なので好きになるに越したことはありません。
他の永井路子さんの作品に比べると読みやすかったですが、上下巻でかなりボリュームがありますので読書に慣れている方向けです。
『新・紫式部日記』 夏山かほる PHP文芸文庫
正直に言いますと、この本は悩みました。ここで紹介するべきかどうか、かなり悩ましい1冊です。
紫式部を主人公にした小説なのですが、フィクションの要素が強いのです。
このページでは大河ドラマ向けにできるだけ「史実」や「歴史家の考察」がわかる本をご紹介したいと思っているので、この本は主旨から外れてしまうんですよね……
ただ、本書の帯には「2024年の大河ドラマの主人公は紫式部」と堂々と大河ドラマ向けに書き下ろしたかのような見出しがついていたので(実際は日経小説大賞の受賞作なので大河ドラマとは無関係そうですが)
大河ドラマもあるし読んでみようかな……
と、思われる方もいらっしゃいそうなので、内容のお知らせ的な意味でご紹介することにしました。さらりと読めてしまう文章ですが、紫式部について詳しく知れるわけではないので、カテゴリは「少し難しめの本」の方に入れました。
物語の始まりは紫式部が彰子に仕える前、既に『源氏物語』が人々の目に触れ、評判を得ているころから始まります。この『源氏物語』に目を付けたのが藤原道長です。藤原道長は紫式部のパトロンとなって、彼女に『源氏物語』を次々と書かせ、天皇と娘・彰子の仲をとりもとうと必死です。
やがて紫式部は彰子に仕えることになり、彼女に学問の手引きを施したり、『紫式部日記』として世に伝わる彰子の妊娠・出産記録をつけたりと藤原道長一家に深く関わることになっていきます。
とまあ、ここの辺りは史実なのですが、紫式部自身の妊娠・出産や、あったかどうかも不透明な藤原道長との関係、清少納言との邂逅など、世の中に絶対というものはないとはいえ、「ほぼ絶対にあり得なかったであろう」場面・展開が中盤以降に繰り広げられます。
いうなれば「なんでも許せる人向け」です。
しかし、小説としては面白いですし、紫式部の小説家としての誇りや矜持を大きく採り上げたところは斬新だったと思います。(女性として、とかは多いですけど)
大河ドラマの予習には不向きですが、史実を把握した上で読むには楽しめる1冊ですね。
3.平安時代全般について知ることが出来る本
こちらでは紫式部が生きた平安時代について知ることが出来る本をご紹介します。紫式部が生きたのは平安時代、その中でも藤原道長という超有名人が活躍した時代でした。時代背景を知ると、もっと歴史が面白く感じられるはずです。
『日本の歴史5 王朝の貴族』 土田直鎮 中公文庫
著者の名前は直鎮(なおしげ)と読ませます。
当ブログでも何度もご紹介している中公文庫の『日本の歴史』シリーズ、平安時代は5巻目に詳述されています。
平安時代というと、まさに『源氏物語』のイメージが色濃く思い浮かんでくるという方が多いのではないでしょうか?
人々は歌を詠みあい、笛や琴の音に歌い踊り……となんとも優雅なイメージですが、実際はどうだったのか、そんな疑問に応える一冊です。
本書では貴族階級をメインに政治や経済、文化といった教科書にも書いてある内容はもちろん、一般庶民の暮らし、衣服、食事といった細かいことまで、「平安時代をまるごと」記述してあります。
優雅なイメージ通りの部分もありますが、当時の人々は現代人には測り知れない苦労もしていたようです。
紫式部については彼女個人についても詳述してあります。さらにその周囲のライバル・清少納言、仕えた中宮・彰子、時の権力者・藤原道長についても詳しく解説されています。
平安時代についてまるっと学べる1冊ですが、問題点もいくつかあります。一つ目が刊行年が古いということ、初版の発行はなんと1973年。その後2004年に改訂版がでましたが、最新の研究よりは多少の遅れはあると思われます。もう一つの問題点は文章量がかなり多いということです。読書に慣れていないと苦しい量と言えます。
これらの問題点はありますが、歴史系の本では本書を参考文献として挙げているものが数多くあり、時代の全体像を掴むにはまだまだ現役で使える1冊だと思います。
また、本書には著者による人生観や人間観への自虐的な呟きも混じっており、著者の顔が見える文章にくすっと笑ってしまったり「なるほど」と共感してしまう文章もあり面白いです。そもそも『日本の歴史』シリーズは歴史書にしては柔らかい文体の読み物で読みやすい部類に入るという特徴もありますので、ぜひチャレンジしてみてほしい1冊です。
『御堂関白記』 藤原道長 角川ソフィア文庫
紫式部の生きた時代の最高権力者・藤原道長の書いた日記です。道長と紫式部は恋仲だったのかどうか、は研究者によって意見が分かれるところのようですが、『光る君へ』では確実に重要人物として登場するであろう人物なので、ピックアップしました。
他の道長の作品といえば「望月の歌」が有名ですよね。国語や歴史の授業で習った方も多いのではないでしょうか。「望月の歌」からうかがえる道長像は「自信満々」「傲慢」「不遜」、鼻持ちならない男な印象を私は受けていました。
しかし『御堂関白記』から見える道長像は少々、いやかなり違います。
日記は道長が権力を盤石にする前から始まっていますが、いきなり不穏な雰囲気です。理由はよく分かりませんが日記を書き始めた時期、同僚たちが仕事をボイコットしていたようなのです。しかし仕事の量は減るはずもなく、そのしりぬぐいに道長が一人、奔走していた様子がわかります。他にも疫病対応やドジばかり踏む同僚の後始末など、道長は意外に苦労人だったのかもしれません。
道長の意外な一面も見られて、道長に親近感がわいてきて楽しい読書経験となりました。
ちなみに、『御堂関白記』の内容は非常に淡白で「今日は何もなかった」の一言で終わっている日もあったりします(笑)原文と訳文だけだと物足りないですが、訳者が間を埋めるように当時の貴族社会の慣習や常識を補足してくれているのでありがたいです。藤原道長という時代の寵児の日常をこの一冊で想像してみてはいかがでしょうか。
平安時代の生活・文化・行事などに興味のある方へ
古典作品を読んでいて、ぶち当たりやすい壁に「当時の事情がよくわからない」というものがあります。『源氏物語』を読んでいても、歌や舞の行事が行われていてもそれが何の行事だかわからなかったり、衣服の装飾の説明をされてもイメージできなかったり……
知らないなら知らないで読み飛ばすこともできますが、知っていたらもっと作品を楽しめるはず!
そんな平安時代全般の知識を求める方に、2冊の本をご紹介します。
1冊目が『平安時代大全』(山中裕、KKロングセラーズ)。タイトル通り、平安時代の生活・文化・行事など、当時の常識や事情が細かに説明されています。
例えばお正月、宮中に住まう人はのんびり過ごす……どころの騒ぎではなかったようで数多くの行事をこなすのにてんやわんやだったようですよ。
残念ながら索引はないため、目次から調べたいものが記されていそうな辺りを探すしかないのですが、一回読み通しておけば古典作品を楽しむための大体の知識は手に入ります。
2冊目が『平安朝の生活と文学』(池田亀鑑、ちくま学芸文庫)。こちらも1冊目とテーマはほぼ同じですが、「女性の」生活・文化に的を絞ってまとめられています。
男性が成人として認められる元服という行事がありますが、女性バージョンもあるって知っていましたか?
『光る君へ』の主人公は紫式部なので、大河ドラマの予習にはこちらの方が適しているかもしれません。
本文中には古文の引用が多数紹介されていますので、言葉の説明と共に、実際に作品上でどのように使用されている言葉なのかも学ぶことが出来ます。ただ、現代語訳はなしなので、読みづらくはあります。また、こちらも残念ながら索引はありません。
どちらの本も読み物としては面白みに欠けているのですが、古典作品によりよく没入してみたい!という方は挑戦する価値ありです。
4.『源氏物語』を読んでみたい方へ
紫式部という一人の女性の人生観や内面に迫るのに、彼女の名著『源氏物語』はうってつけの資料にもなります。
とはいえ、『源氏物語』は実にいろいろな作家や研究者が現代語訳をしているので、どれを読んだらいいやら悩まれる方も多いでしょう。
ここでは私が読んだ中で、おススメのものを選んでいます。
『あさきゆめみし』 大和和紀
こちらの作品は漫画です。『源氏物語』の世界を忠実に、美しく再現した名作です。
高校時代、受験勉強のために『源氏物語』の全文を把握するのに教師がすすめてきたくらい、その再現度は高いです。この漫画を読めば『源氏物語』は理解できます。
漫画なので読みやすさは保証されていますし、作者の絵のタッチも『源氏物語』の華やかでかつ儚さも感じさせる世界観によくマッチしています。
私が何十年も前に購入したコミックス版はとっくに絶版になっているようで(笑)、現在は『新装版(KC KISS)』(全7冊)、『完全版(Kiss コミックス)』(全10冊、ただし紙は新品がほとんどないようです、Kindle版あり)、『講談社漫画文庫』(全7冊)などがあるようです。
『源氏物語』 紫式部 青空文庫で無料公開中
青空文庫をご存知でしょうか? このブログでは度々、青空文庫についてご紹介していますが、簡単に言えば著作権切れになった作品ばかりを集めた電子の本棚といったものです。夏目漱石や芥川龍之介など、既に著作権切れとなっている作家の作品を日々、ボランティアの皆さんが作業して青空文庫にアップしてくれています。公開されているものは全文無料で、簡単にネットやアプリから閲覧できます。
そして『源氏物語』も全文、青空文庫では無料公開されているのです!
現代語訳をしたのは与謝野晶子。『みだれ髪』『君死にたまふことなかれ』が有名な、自身も大文豪だった女性です。
『源氏物語』のあらすじ自体は誰が現代語訳をしても変わりませんが、作品の雰囲気はやはり異なってきます。
前述の『あさきゆめみし』は主人公の源氏が完璧でありつつも、悩みを抱える人間の一人として麗しく表現されているのに対して、与謝野晶子の訳は少々、源氏に手厳しい印象です(笑)エネルギッシュに生き、女性運動にも貢献した女史らしい訳の仕方だと思います。
現代語訳の好みは別れるところだと思いますが、何と言っても青空文庫は無料! そして電子本棚だから収納を圧迫しない! これが大きいメリットです。
現在、同じく『源氏物語』の翻訳者としても有名な谷崎潤一郎Ver.が作業中です。『光る君へ』の放送までに間に合うかはわかりませんが、アップされたらここでご紹介したいと思います。
いかがでしたでしょうか?
紫式部についての書籍は出版されているもの自体が、少ないのが現状です。『光る君へ』に合わせて少しずつ増えていくといいな……
関連書を読み終わり次第アップしていきますので、またぜひ覗きにきてくださいね。
それでは、ここまで読んでくださってありがとうございました。
よろしければ感想など、コメントに残していってくださいね。
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