マジで?コンビニが本を作るらしい、本屋と出版社はどうなる?

さきほどネットニュースに衝撃的記事が掲載されていました。

大手コンビニチェーンのセブンイレブンが、新書販売を開始するというのです。

しかも、新書は全くのオリジナルで、セブンイレブン各店でしか販売しないらしいです。

第一弾の顔触れはとても豪華で、坂上忍さん、中野信子さん、穂積桜さん。

これらの人が500円(+消費税)で初版約6万部。

初版数からして桁外れですね。

今、新書や専門書は10万ぶいけば超ヒットです。

2作連続10万部いくなんて夢のまた夢といわれるくらいの、出版不況なのに。

しかし、コンビニ店舗の多さを考えれば、初版6万部はそんなに驚きの数字ではないでしょう。

コンビニが出版業界に手を出して、本当に儲けることができるのでしょうか?

そして、今ある本屋や出版社は、どうなってしまうのでしょうか?

目次
 1.そもそもコンビニと100均で本が売れているらしい
 2.本屋はどうなる?
 3.作家が生産できる作品には限りがある
 4.コンビニに本が並ぶの賛成、けれど……

1.そもそもコンビニと100均で本が売れているらしい

このニュースの見出しをみたとき、セブンイレブン、大丈夫か? というのが素直な感想でした。

コンビニで本なんて買う人間いるの? いたとしても新書は買わないのでは?

コンビニに並んでる本も、本好きの習慣で見たりしますが、ほとんど漫画ですよね。

文庫本があっても東野圭吾先生とか、ベストセラー作家のものばかり。

そこに新書なんてお堅い本をおいて本当に売れるのかしら?

しかし、記事を読んでいくと、これも驚きの事実が書いてありました。

最近、コンビニや100均で本が大ヒット商品になっているといではないですか。

例えば、大手100均のダイソーでは幼児向け、ペン習字などのオリジナル本が100万部は軽く超える勢いで売れているといいます。

そういえば……わたしにも思い当たる節がありました。

100均のおもちゃ売り場や文房具売り場は、子供がいる家庭ならヘビーな出没ポイントですが、そこにオリジナルのシールブックや塗り絵が並んでいるのです。

しかも子供が好みそうな乗り物や食べ物などのジャンルがずらり……

我が家の息子もあっさり術中にはまり、「これほしい」と何度となくおねだりされました。

そして、親も親で、「100円だし、ま、いっか」とあっさりと買ってしまうことの多いこと。

しかも、家に帰ってあっという間にシールは貼りつくされてしまうので、「また買う」と子供に言われれば、今度も「ま、いっか、100円だし」で再度購入してしまうのです。

子連れが何度となくリピート購入すれば、そりゃ100万部にも手が届きますよね、納得です。

コンビニでも、ネット書店などを展開して書籍部門には力を入れているといいます。

セブンイレブンでは「カリスマの言葉」シリーズとして限定商品を展開し、もうすでに30作品、215万部に至っているそうです。

2.本屋はどうなる?

オリジナル作品を展開するというセブンイレブンですが、本屋とのマーケットの奪い合いにならないのでしょうか?

しかし、狙いは相乗効果にある、というのです。

コンビニといえば毎日いろいろな人が訪れ、毎日利用するという人も多い場所です。

そこに本が置いてある、有名著者の顔やポップ入りで毎日それを何気なく見ていく……

それだけで大きなCM効果が期待できるというのです。

コンビニの利用者が毎日著者の顔と本を見る、そして本屋に行ったときに、「よく見る顔だ」と思って、その人の他作品に手が伸びる。

確かに、人間は選択するとき、すでに知っているものから選びやすいことが知られています。

だから企業は、TVのCMに何億というお金をかけて企業の名前、ブランド名、商品名を露出させているのです。

記憶のどこかにひっかかれば、店頭で商品を見たときに手に取ってもらいやすくなるから。

コンビニの本棚でも同じことが起こり、本屋との共存が可能……というのです。

でも、これって本当でしょうか?

3.作家が生産できる作品には限りがある

私の懸念は上記のタイトル通りです。

作家一人が1年で生み出せる作品は何冊でしょう?

人にもよりますが、おそらく多い人で3~4冊、普通は1冊くらいじゃないでしょうか?

この中で、売り上げの大半を稼ぎ出す著名作家がコンビニに寄稿してしまうと、単純に本屋に出回る作品が減る、下手したら新作がなくなる!

そうは思いませんか?

コンビニが勢いにのればのるほど、寄稿する作家は多くなる。

出版社に寄稿してくれる作家が少なくなり、本屋に並ぶ商品は昔のベストセラーばかりになっていく……

そんな悪循環になってしまうのではないでしょうか?

さらに、今は新書ジャンルだけですが、これから小説に手を伸ばさないとは限りませんよね。

それこそオリジナル文芸誌をだして、そこにはベストセラー作家の名前がずらり……

そのうち新人賞なんかにも手を出して、有望若手作家はこぞってそこに応募する……

そんなことになったら、出版社も本屋も、今以上の苦境に立たされることになります。

4.コンビニに本が並ぶの賛成、けれど……

コンビニに本が並ぶこと自体は文句はありません。

私も最寄りの本屋に行くのに歩いて20分はかかる道のりが、コンビニなら5分以下で済むようになります。

しかし、やはり本屋というのは独特の場所で、あれだけ無数の本に囲まれるのは至福の時間です。

新刊をざっとみて、お気に入りの作家の新作がないかチェックし、そのあとはじっくりジャンル別に掘り出し物がないか背表紙を眺めていく……

あの空間が物足りなくなっていくのは本好きには耐えられることではありません。

本屋はネット販売のたい頭で、今ですら経営に苦しんでいます。

駅中の本屋でさえ、つぶれてしまうことはまれではありません。

コンビニの書籍展開が今後どうなるかわかりません。

みなさんはどう思われますか?

本を買えるところが増える喜びよりも、わたしはもっと、本屋を応援しないといけないな、という危機感が先にたちました。

私は一つの駅に、町に、最低1軒は本屋があってほしい、そう思っています。

私の結論は、とどのつまり、もっと本屋に行こう! になってしまうのですが。


この記事は、ネットニュースの内容に触発されて、私個人の意見を書いたものです。

出版や本屋関係者の取材等に基づくものではないことをここにお断りしておきます。

ここまで読んでくださってありがとうございました!

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