僕じゃないよ?

小説風育児日誌です、どうぞ!

息子が夏休みに入ったので、家に2人でいる時間が長くなった。
一人で遊ぶよりも友達と遊ぶ楽しさを知ったために、とにかく「ママ、あそぼ」と無邪気に誘ってくる。乗れるものには乗るのだが、ずっと遊んでいるとやはりくたびれてしまう。
そして、今日の午後に「疲れた~」と素直に言ってソファにへばっていた時のことである。
「ふんふーん♪」
鼻歌と共に、息子がぬいぐるみを持ってきた、狐と猫の愛らしいぬいぐるみだ。
今度はぬいぐるみさんの役やって、って言われるのかな? そう思った時だった。
「dvhdそぢあsmだmdkぁ!!」
よく分からない奇声と笑い声とを器用に一緒に出しながら、息子は手にしたぬいぐるみで私の髪の毛をぐしゃぐしゃとしだしたのだ。
「ぎゃあー!!」
よくわからないながらも、咄嗟にわめいて息子の遊び嫌がらせ?)に乗ってやる。
すると、嬉しそうにケタケタ笑いながら髪の毛をぐしゃぐしゃするのは止めてくれた。
「もう……なんでこんなことしたの?」
一応問い掛けてみる。きっと答えは返ってこないだろう……と思っていたのだが、息子は意外にも返事をよこした。
「え? 僕じゃないよ?」
??? 息子の返事を聞き間違えたかと思って聞き直しても同じ答え。息子はにやにやと笑っている。
「どういうこと? ママの頭ぐしゃぐしゃしたのは自分じゃない」
息子には都合が悪くなると誤魔化す癖がある。これはお得意のがでたか? と思ったのだが、息子はさらにその一歩先を進んでいた。
「違うよ、僕じゃなくて、ぬいぐるみさんたちだよ!」
息子はそう言って両手に持った狐と猫を高らかに掲げた。
「ああ……なるほど、そういうことね……考えたな……」
確かに、直に私の髪の毛を触っていたのはぬいぐるみたちである。
屁理屈でしかないのだが、3歳児でもここまで頭が回るようになるのか、という驚きと感動で、二の句が継げなくなった。

読んでくださってありがとうございました!

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