歯磨きしたくない

小説風育児日誌です、どうぞ!

歯磨きが嫌いな幼児は多い、息子もそうである。

ある日、仕上磨きをしようと息子を呼ぶと、アレコレ理由を付けて「嫌だ」という旨を伝えてきた。最近、とかくよく口がまわるようになったのだ。
しかし、その理由が微苦笑ものである。

「ママ、まずはドライヤーさんに歯磨きしてあげようね!」
「だめ、ドライヤーさんは歯磨きしなくていいの、食べないから」

身代わり作戦が早くも失敗しそうだと感じ取った息子は、おままごとのトマトを取ってきた。ドライヤーに「パクパク」言いながら食べさせた。
「あ~、また何か食べてるでしょ~」
私そっくりの口調でそう言って、にんまりと私の顔を見た。

ドライヤーさんもトマトを食べたから歯磨きしなきゃでしょ、とかそういうこと?
これで仕上磨きがチャラになるとでも?
妙に賢くあほらしい息子の成長に頭を抱えるのだった。

読んでくださってありがとうございました!

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