育児|忙しい時に、パパの一言に死ぬほど「どうでもいい」と思った話
小説風に育児日誌を書く「小説風育児日誌」。
それではどうぞ!↓
育児をしていると、爆発的に忙しくなる時間帯というのがある。
朝起きたとき、幼稚園に行く前の準備、夕飯の前、そしてお風呂後から寝かしつけの前などが我が家の爆発的忙しい時間帯である。
息子はパパと遊ぶのはいいが、世話をされるならママ、と決めているらしく、特にお風呂に入った後はあわただしい。
パジャマを着せて、歯磨きをして、トイレにいって、水分補給して、絵本を選ばせて……
ちょっと目を離すと全然関係ないことを始める3歳児の寝かしつけ準備は本当に目まぐるしい。
今夜もなんとか絵本を選ばせて布団の上にたどり着いた時には私はへとへとだった。
お風呂から寝かしつけまでの工程のどれか一つくらいはパパの手を借りたい。
それなのに、息子は「スリーパーはママが着させてください」とまたもパパのお世話を拒否していた。
最初は「なんでだよ~」と抗議していたパパも最近はショックが和らぎ、慣れてきたのか、「やっぱりだめか~」と最初から諦めている。
私は小さくため息をついた。
一つ一つは大したことないのだが、まとめて私一人でやらなければならないとなると子供の世話は大変だ。
たとえそれがスリーパーを着させる、という些細なことであっても。
「ママ、スリーパー」
「はいはい」
息子のリクエストに応えてスリーパーを着させる。
なぜか寝転がった体勢でしか着させてくれないので、地味に体を持ち上げるときに15キロ以上ある体重が腕にのしかかる。
パパはその間見守るしかやることがない。
腕を通した後、前のボタンをとめていると、パパがポツリと言った。
「口の中に口内炎ができて、すごく痛い」
「…………」
家族の不調に対して私はわりと敏感な方だと思う。心配性なのだ。
しかし、この時ばかりは
(死ぬほどどうでもいい)
と思ったのだった。
以上です。
後でちゃんと「大丈夫?」って聞きましたよ。
子供がパパのお世話でもよくなる時を待つ、よりも、ママ離れしてくれるのを待つしかないのではないか、と思う今日この頃です。
ここまで読んでくださってありがとうございました!