【絵本】順番待ちのしつけにぴったり! ノンタン ぶらんこのせて
ご紹介するのは絵本、ノンタンシリーズの一冊です。
絵本って何を選んであげればいいのか……悩む方も多いと思います。
そんな時に頼りになるのが、ロングセラー商品ですよね、多くの親子の支持を受け続けてきた絵本には信頼が持てます。
ノンタンシリーズもそうですよね。
私は今年で36歳になりますが、子供の時、「ぶらんこのせて」を読んだ記憶があります。
かわいいノンタンたちの絵を見るだけでも楽しめますが、「ぶらんこのせて」はしつけにも役立ちました。
内容と、どんなふうにしつけで活躍したか、ご紹介したいと思います。
目次
・簡単なあらすじ
・しつけで活躍!
・対象年齢、こんな子向け
・ノンタンの魅力
簡単なあらすじ
表紙にはブランコに楽しそうに乗るノンタンの絵、開いて最初のページにはノンタンがブランコに興味を持っている姿が描かれています。
この絵本は、ノンタンが最初にぶらんこに乗っていて、次々とお友達が「ノンタン、ぶらんこのせて」と遊びにやってきます。
ところが、まだぶらんこに乗っていたいノンタンは、「まだだめ!」と意地悪をしてしまいます。
当然怒るお友達たち。
ノンタンは慌てて「10まで数えたら順番変わるよ」と言いますが、なぜか「1、2、3……」まで数えたところでやめてしまいます。
「ずるいよノンタン!」と怒るお友達たちですが、実はノンタン、3までしか数えられないと恥ずかしそうに告白します。
すると、お友達たちが声を合わせてノンタンのために「10まで数えてあげるよ!」とみんなど大合唱。
みんなで10を数えながら、楽しくぶらんこ遊びをすることができました。
しつけで活躍!
子供が一人で歩くようになると、公園デビューする親子が多いと思います。
公園には多くの子供たちが遊びに来るので、譲り合って利用しなければなりませんが、子供にはまだその辺のルールがわかっていません。
勝手気ままに遊んでお友達とケンカしそうになる、なんてこともありがちだと思います。
親としてはひやっとしますよね。
特に、絵本の中にでてくるぶらんこは大人気の遊具。遊べる人数も決まっているのでトラブル多発地帯です^^;
でも、これはチャンスでもありますよね。順番待ちで我慢する心、次のお友達に順番を譲る優しさを育むこともできます。
上手に遊ばせたいものです。
公園で、その場で言い聞かせてももちろんいいのですが、ぐずる子供相手に効果が高い声掛けをしてあげたい……そんな時に、この絵本が役立ちました。
息子が2歳ごろのことです。公園のぶらんこで遊んでいて、次の子が来てしまったとき、「ほら、ノンタンの絵本であったでしょ? 順番かわってあげようね」とか、嫌がる場合には「ノンタンの真似して10数えたらかわろうね」というと、比較的すんなりと納得してくれました。
子供は真似をするのが好きです。
絵本の中の、大好きなノンタンの真似ができると思わせれば、子供なりに納得感が高いのだと思います。
他にも、滑り台や、おもちゃなど、譲り合って使うものには効果的でした。
ネットの感想でも
・親が言うより効果的
・何度も読み聞かせると現実とリンクして効果が出てきた
・リズム感のある文章で子供もお気に入りになりやすい
などがあがっていました。
親になった自分が読んでいた、おばあちゃんになったから孫にも買ってあげた、と世代をまたいで支持されているコメントもありました。ノンタンすごい!
対象年齢、こんな子向け
ノンタンシリーズは絵もはっきりとした色つかいでかわいらしく、文章も短いので、赤ちゃんの時から読み聞かせには向いていると思います。
お子さんが好きなら、何歳になっても読んであげていいと思いますが、内容的には 上は年長さんくらいまででしょうか?
「ぶらんこのせて」では順番待ちのルールや、お友達にゆずってあげる優しさの他にも、学べるところがあります。
子供も幼稚園入園を迎えるころには、同じくらいの年頃の子と遊びたがる子が増えてくると思います。
でも、自分ではどんなふうに声をかけたらいいかわからない。
お友達が遊んでいるおもちゃを自分も遊びたいけど、どう声をかけたらいいかわからない。
そんな時に、ノンタンに声をかけに集まってくるお友達たちのセリフが参考になりますね。
「ぶらんこのせて、みたいに言ってごらん」とお手本のように使うことができます。
この「ぶらんこのせて」は
・公園デビューをこれからする子
・お友達に譲ってあげるルールがまだよくわからない子
・お友達と遊びたいお年頃になってきた子
に特におススメです!
ノンタンの魅力
親子2代、あるいは3世代にわたって支持されてきたノンタンシリーズ。作者であるキヨノサチコ先生は残念ながらもうご逝去されています。
しかし、未だに新刊が出続けているという、これからもノンタンは子供たちを魅了していきそうですね。
私が考えるノンタンシリーズの魅力ですが、まずは絵のかわいらしさと色つかいにあると思います。
ノンタンたちのデザインはかわいらしいですし、はっきりとした線とビビットな色つかいで描かれた絵は子供の目に留まりやすいです。
また、文章も短く区切ってあり、子供が好む繰り返しのフレーズが多用してあるので、短い絵本でも子供心をくすぐる工夫が凝らされているのだなあ、と思います。
また、「ぶらんこのせて」では、ノンタンとそのお友達たちの表情の変化にも注目です。
最初は笑顔だったお友達たちもノンタンが「ダメダメ」言い続けるうちに、どんどん怖い顔になっていきます。
3までしか数えられないノンタンが、なんとか誤魔化そうとしている表情や、そのあとの恥ずかしそうな顔も、「どんなお顔になっているかな?」と子供に考えさせながら読み聞かせると、読解力や共感力もつきそうですよね。
いかがでしたでしょうか?
ノンタン絵本は楽しく読める上にしつけにも活躍が期待できます。
図書館にも置いてあるところが多いと思いますので、ぜひ親子で楽しんでみてくださいね。
ここまで読んでくださってありがとうございました!