ついにタイトル回収も……胸糞キャラにご用心『わたしの幸せな結婚7』読書感想

こんにちは、活字中毒の元ライター、asanosatonokoです。

今回ご紹介する作品はこちら

わたしの幸せな結婚7  顎木あくみ  富士見L文庫

『わたしの幸せな結婚』シリーズも既に7作目、長くなってまいりました。

そして今回ご注目いただきたいのは、まず表紙ですね。

お気づきでしょうか? 毎回美麗なイラストが使われておりますが、美世の来ている衣装……

そう、白無垢なんです!

白無垢 = 花嫁衣裳! というわけで、今回、やっとタイトル回収の「結婚」回です。

長かったですねえ、7作目でやっと、結ばれるわけです。

シリーズ開始当初「和風シンデレラストーリー」を売り文句にされていたこのシリーズ。本家のシンデレラがほぼ一夜にして王子を射止めであっという間に結婚してしまうのに対し、清霞と美世のカップルはかなりの時間を費やしました。

しかし、その甲斐あって、2人の結婚式の前後だけで1作分の分量になってしまうという、作者さんの気合の入れようです(笑)

そう、結婚回といっても「2人は皆に祝福されて結婚式をあげ、幸せに暮らしましたとさ」だけでは終わらないわけです。

それでは、すったもんだな結婚回、ご紹介していきましょう。

1.簡単なあらすじ

まずは簡単なあらすじからご紹介していきましょう。

前作で2人はめでたく正式に結婚するはこびとなり、本作のプロローグはなんと、結婚式当日、どころか結婚式直前の様子から始まっています。

綺麗な白無垢を身にまとい、招待客も続々と集まってくる中、さぞかし美世も清霞も幸せそうに寄り添っている……かと思いきや、様子が変です。

美世は準備バッチリなのに、肝心の清霞の姿が見当たりません。

美世も、美世を取り巻く面々も、結婚式らしくない憂い顔……どうやら肝心の花婿、清霞が結婚式直前にも関わらず現場に到着していないようなのです。

「清霞を信じて待とう」

不安を押し隠しつつ美世は独り、心の中で静かにそう決意する……そんなところでプロローグは終わっています。

そしてお話の本編では、結婚式までもう間もなくという日々に時計が戻ります。

美世は日々、花嫁衣裳の選定や、花嫁修業にと大変ながらも幸せな日々を送っています。

そんな美世を見守る清霞の表情もデレッデレ。

ここからどうして結婚式の緊急事態に発展するのか……?

本編ではその一部始終を見守ることになります。

6作分の2人のすったもんだを読み続けてきたこっちとしては、早く無事に結婚してほしいところ(笑)

一体どうしてこうなった!? と気をもみながら読み進めることとなりました……

2.胸糞注意報発令

さて、当ブログではネタバレ禁止を基本としていますので、なんで清霞が遅れていたのか、結婚式は無事に済んだのか……は本編をぜひ読んでいただきたいと思います。

まあ、清霞が遅刻している理由の断片は裏表紙にもちらりと書いてありましたが、「仕事」ですね^^;

ほんと、仕事の忙しい人というのは大変です。

まわりも結婚式くらいすんなりと挙げさせてやれよ……

と思ったりもしますが、物語にはハプニングはつきもの、清霞が無事に結婚式に間に合うか、ハラハラしながら読んでください。

あと、本編では結婚にまつわる清霞の仕事ハプニング以外にも、ちょっとしたトラブルが美世の周りで発生します。

そのトラブルの中心にいるのが新しい女性のキャラクターです。

これまでも美世の周りには異母妹の香耶や元清霞の婚約者・陣之内薫子など、好きになれない女性キャラクターが登場してきましたが、今回もなかなかの新キャラクターは登場してきました、今回は一言で言えば「どういう思考回路をしてそうなったのか?」な感じのキャラクターです。

昔の恨みや因縁でもなく、逆恨みですらなく、トンデモな発想から美世の周りにトラブルの種を植えていくキャラクターで、胸糞注意報発令です^^;

どうしてこんなキャラクターを登場させたのかなー? と疑問に思うほど、思考回路が謎なキャラクターだったのですが、その答えは本編の清霞のセリフに集約されていると思います。

「もし愛のない結婚をしていたら、こうなっていたかもしれない」

新キャラクターは既婚女性で、その夫も登場するのですが、夫婦そろって「なんだかなー」な性格をしているんです。

思い出してみれば1作目、登場したての清霞の美世への態度はひどかったですよね。「毒見しろ」とか言ってましたしね。

その後、美世に惚れ込んだおかげで清霞は本来の優しさを美世に向けるようになりましたし、美世も清霞のためにつよくなろうと頑張ってきました。

しかし、もし、清霞が美世を愛さなかったら……?

もし、美世が清霞に守られるままでいいや、て思っていたら……?

おそらく2人の将来は今回登場する胸糞夫婦のようになっていたかもしれません。

2人が乗り越えてきて、成長してきた証を思い起こさせるように、今回の新キャラクターの性格は決められたのかもしれません。

3.ファンには嬉しい伏線も

今作でタイトルを回収した『わたしの幸せな結婚』シリーズ。

すったもんだはありますが、幸せな雰囲気を味わうことが出来て、読み続けてきた私としては待望の結婚回だけに大満足な一冊でした。

しかし、ここで一つの心配というか、疑問点が……

タイトル回収しちゃったら、シリーズはどうなっちゃうの??

そう、結婚回はシリーズ終了のタイミングになってしまうかもしれません。

シリーズもので綺麗にタイトルを回収して終わる作品は(実は)そんなに多くないので、きちんと節目まで書いてくれた作者さんには感謝しかないのですが、でもここで終わっちゃうのは読者としては、ちと寂しい……

でも安心してください!

『わたしの幸せな結婚』シリーズ、まだ続きます!

あとがきでも作者さんから「まだ続く」と明言されていましたし、本作の中にも「これは伏線に違いない」と思われる描写がチラホラと見受けられました。

どうも、清霞と美世は6作目で倒したラスボスの他にもまだ、裏ボスっぽい敵がいるようですよ……?

不穏な伏線もありつつ、夫婦となって幸せそうな2人を読むことが出来そうで、次作も楽しみです。


いかがでしたでしょうか?

いよいよ結婚することになった清霞と美世。

当日まですんなり事が運ぶ……ということは物語のためすったもんだは発生しますが、シリーズ中、一番幸せな作品であることは間違いありません。

ぜひ手に取ってみてくださいね。

それでは、ここまで読んでくださってありがとうございました。

よろしければ感想など、コメントに残していってくださいね。

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