急にどうした?
小説風育児日誌です、どうぞ!
プールがあった日、お友達のラッシュガード(水着の上に着る上着)を間違えて持って帰ってきた息子。
タグを見ると女の子の名前が書かれていた。ここでは仮にマコちゃんとする。
「ねえ、マコちゃんって同じクラスの子?」
「うん、そうだよ」
「これ、そのマコちゃんって子のだよ」
「へー。マコのだったのか」
ここで違和感。いつも男の子は●●くん、女の子は●●ちゃんと呼んでいるのに、呼び捨て??
仲のいい子なのかしら? と首を傾げながら、マコちゃんのラッシュガードを手洗いし、干しておく。
部屋干しだが乾きやすそうな素材だから明日の朝には乾くだろう。
「明日、これ幼稚園に持って行ってね」
「はーい」
「マコちゃんにちゃんと返しておいてね、できる?」
そう聞くと、息子はこくっと小さく頷いた。
「わかった、明日マコに返しておけばいいのね」
その口調が妙に大人びて聞こえ、吹き出しそうになるのを堪えるのが必死だった。
馴れ馴れしい呼び捨てやら背伸びした口調やら、まだまだ幼児の息子の中で、ちょっとした芽が出つつあるのではないかと邪推してしまう母であった。
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