読書感想|ポジティブな気分になりましょう(世界はもっとほしいモノにあふれてる)

元ライターが作家目線で読書する当ブログへようこそ!

今回ご紹介するのはこちら↓

世界はもっとほしいモノにあふれてる NHK KADOKAWA

NHKで放送されている「世界はほしいモノにあふれてる」という番組から生まれた書籍です。

日本には世界中からいろいろなモノが集まってきますよね。

食材、お菓子、雑貨、インテリア……お店に行けば素敵な外国生まれのモノにすぐ出会えます。

外国生まれのモノたちは、どうやって日本に来ているのでしょう?

その「どうやって」の部分に注目したのが、番組通称「せかほし」なんですね。

実際に海外を飛び回り、素敵なモノはないかと探し回っているバイヤーたちに

徹底取材し、どうやって商品を探しているのか、選んでいるのか、

バイヤーたちの仕事の旅の様子を教えてくれます。

そしてさらに、なぜバイヤーとして働くようになったのか、

バイヤーたちの人生の旅にもスポットを当てていきます。

具体例を少しあげてみましょう。

モロッコ雑貨店の経営者兼バイヤーの女性が紹介されています。

モロッコはスペインの南、アフリカ大陸の北東部の国です。

彼女はとにかくモロッコが好きで好きで……モロッコ中を巡り歩いて、

地元の人しかいないようなバザーにも顔を出し、

日本で売れそうなモノ、売りたくなるようなモノを探しています。

仕入れる商品は現地の伝統工芸品であるカゴやスリッパ(バブーシュというらしいです)、

陶器や衣料品など、多岐にわたります。

今ではモロッコに拠点もあり、そこで現地スタッフを雇ったり、

信頼関係を築いた職人たちもいます。

彼女のモロッコ滞在回数は100回を越え、

それでもまだ、未知なるモロッコを探してバイヤーを続けているのです。

本書には多数の写真も掲載されていますが、市場を歩き回ったり、

職人たちと肩を抱き合ったり、生き生きとした姿が写し出されています。

最後には、なぜバイヤーとして生きるようになったのか、

インタビュー記事も載っています。

彼女の場合はバイヤーになるのが夢だったそう。

しかし、バイヤーになるまでに、人生は40年以上過ぎていました。

それまで、彼女は何をしていたのか。

何がきっかけでバイヤーの夢を叶えたのか。

そしてなぜ、モロッコなのか。

答えはぜひ本書を読んでみてください。

本書は、

「最近旅行に行けないなあ、せめて旅行に行った気分だけでも味わいたいなあ」

と思い、写真が豊富な旅行記を探していた時にAmazonで見つけました。

普通の旅ではなく、仕事の旅について書かれているので、

リラックスムード…な旅行記ではありませんでした。

むしろ、その逆、仕事への情熱や人生に前向きな姿勢がビンビン伝わってくる内容です。

本書で紹介されているバイヤーさんたちの共通点は2つ。

自分の仕事が好きなこと。

人生に楽観的であること。

海外の商品を日本で売ることには、幾重にも障壁があることを、皆さん口を揃えて

言うのですが、長い年月がかかっても仕事をやり遂げたい、という仕事への誇りと、

なんとかなるでしょ、という先行きを心配しすぎないメンタル力を持ってるんですね。

ぜひとも見習いたい、身に着けたい、生きる上でのスタンスを教えてもらいました。

まさか旅行記を読んでこんな感想を抱くことになるとは……

読書とは面白いものですね。

今の生活が面白くない、なんとなく不安だ、などなど、

少し気分がくすぶっているときにぜひ手に取ってみてください。


いかがでしたでしょうか?

本書は2021年の2冊目、三が日の間に読んだ本です。

新年あけて早々にアグレッシブな本に出会えたことに感謝しています。

やる気が自然と出る時期に、それを上乗せしてくれる本に出会えたことを

大切に、少しでもやる気を長引かせたいと思います笑。

それでは、ここまで読んでくださってありがとうございました!

感想など、

そして面白い旅行記、写真がいっぱいの旅行記のお薦めなど

(↑強く募集しています!!)

よろしければコメントに残していってくださいね。

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