親を越える
小説風育児日誌です、どうぞ!
息子の幼稚園の日課のなかに、英語がある。DVDをみて、ABCの歌を歌ったり、犬や猫などの単語を聞いて覚える仕組みになっている。
息子に限らず、幼稚園児は意外にも英語の時間が好きらしく、参観日には大きな声で楽しそうに英語を発音していた。
そして、この間息子と二人でテレビを見ていたら、息子が何かを指さしてこう言った。
「ねえ、ママ、あれは、ば○×f■だよね?」
全く聞き取れなかった。もう一回言って、と息子に頼むと「ば○×f■」と繰り返し、やはり聞き取れない。
「ごめん、全然わからない。なんて言ってるの?」
息子はなんでわからないの? という顔で、もう一回、大きな声で言ってくれた。
「だから、But○f■だってば!」
息子が少しむっとしながら指さした方をみれば、テレビの中にちょうちょが飛んでいる。
!! Butterfly!
「ああ! バタフライね!」
息子は英語でちょうちょと伝えていたのだ。あまりに本格的な発音で聞き取れなかった。
「違うよ、Butterflyだよ」
訂正までされる始末。
息子は3歳だが、まだまだ耳で聞いた通り、素直に発音できる、天才的な言語の才能を示す時期にあるらしい。
それは喜ばしいが、私は息子の前で英語をしゃべるのはよそう、と心に決めた。
読んでくださってありがとうございました!