ここ掘れわんわん
小説風育児日誌です、どうぞ!
子供は探し物がへたくそである。おもちゃや絵本を見失っては、ないない、と大騒ぎする。そういう時、親が探すと、その子のほぼ目の前にお目当てのものがあったりすることも多い。一体どこを見ているのか、と突っ込みたくなる。
今朝、起きてきた息子もお目当てのおもちゃが見つからない、と言って、「ないよないよ~」と言いながらあっちをうろうろこっちをうろうろ……
しかし、やはり探し物が下手なのですぐに音を上げて、「ママ~」と助けを求められた。
わたしは朝食の準備中だし、どうせその辺の目につくところにあるに決まっているので、
「自分でもう少し探し回ってみなさい」
とだけ言って、様子を見ることにした。
すると、息子は何を思ったのか、急にその場で回り始めた。
ポカンとするわたしの耳に息子のか細い「ないよないよ~」という声が届いた。
なるほど、探し、回れ、か。
そういう意味じゃないぞ、息子よ。
わたしはあきらめておもちゃ探しに付き合うことにした。
読んでくださってありがとうございました!