恐い、それでもハマる面白さ『ゴーストハント』シリーズ:読書感想

こんにちは、活字中毒の元ライター、asanosatonokoです。

今回ご紹介する作品はこちら

ゴーストハント  小野不由美  角川文庫

『十二国記』シリーズや『屍鬼』などが代表作の小野不由美さんデビュー初期の作品です。

1980年代後半の作品では発表当初は人気を誇ったのですがその後おそらく絶版となり、新品で入手することは不可能となっていました。

が、しかし、2020年代に入りめでたく復刊!

美麗な表紙絵と共に本屋に並ぶようになりました!

『ゴーストハント』シリーズは20年くらい前にコミカライズもされており、私はそちらを読んだことがあるのですが、途中までしか読めておらず……

今回の復刊を歓喜で迎えた読者の一人でした。

ホラーテイストの作品の印象が強い小野不由美さんですが、初期作品の『ゴーストハント』もなかなかです。

怖い。

だけど面白い。

これはハマる。

というわけで、今回復刻した小説全7冊の内容とシリーズの魅力をご紹介をしていきたいと思います。

1.シリーズの概要

まずは簡単にシリーズの概要をお話しておきましょう。シリーズ全作の簡単なあらすじは後述しますので気になる方はそちらもご覧ください。

『ゴーストハント』シリーズは主人公の女子高校生・谷村麻衣が、とあるきっかけで「渋谷サイキックリサーチ」というゴーストハント専門の事務所でバイトすることになるところから始まります。麻衣をはじめとする主要キャラクター達は、毎回渋谷サイキックリサーチに持ち込まれる怪奇現象を解決していくことになります。

怪奇現象の種類は実に様々で、今は使われていない校舎で時折物音がする、なんていうオーソドックスな学校の怪談系のネタもあれば、館に入った人間が次々と行方不明になるなんていうシャレにならないレベルのものまで登場し、毎回どんな怪奇現象が起きるのかワクワクしてしまう(不謹慎ながら)のがシリーズの魅力の一つです。

シリーズの魅力と言えば、これらの怪奇現象に挑む「渋谷サイキックリサーチ」のメンバーが個性的なのも欠かせません。

主人公の谷村麻衣はとにかく元気なので、どんなにシャレにならない怪奇現象が起きていても物語を照らす温かい光のような存在です。(さすが主人公!)

麻衣の雇い主であり、「渋谷サイキックリサーチ」の若き所長であり、なおかつ超がつくイケメンでもある渋谷一也も裏主人公と言っていい存在感の持ち主です。彼はめちゃくちゃ頭がいい上に、性格は超絶クールなのにいざとなると頼りになる一面もみせる、神様に恵みを与えられまくっている少年です。

渋谷一也と出会った麻衣は「イケメンだけど性格超ナルシストじゃない?」と思い、勝手にあだ名を「ナル」にします。

その「ナル」に直接雇われている謎めいた青年が「林(りん)さん」

彼はかなり物語が進まないとほとんど出番がない代わりに、シリーズも後半になると女性ファンがつきそうなツンデレ的個性の持ち主です。

以上が渋谷サイキックリサーチに所属するメンバーです(少なっ!)

さらに「渋谷サイキックリサーチ」に所属しているわけではないけれど、怪奇現象が起きるたびに集結する霊能者軍団がいます。

1人目が滝川法生。自称・高野山で修行したお坊さんで、現在は坊主稼業は辞めてバンドのベーシストとして活動しています。

しかし元坊主という経歴のためか心霊現象の相談を受けるようになってしまい、副業化してしまったという若き青年です。

見た目が茶髪のロン毛とチャラチャラしてはいるけれど、元坊主の実力はそれなりに頼りになり、また本人の性格も面倒見がいい方のため、渋谷サイキックリサーチのお父さんのような存在です。

2人目が松崎綾子。自称・巫女という触れ込みですが化粧も服も派手で、さらに巫女としての実力も不明という胡散臭すぎるお姉さんです。

性格もきつめで麻衣なんかはしょっちゅう嫌味を言われていますが、いざとなると世話好きの優しい性格を発揮するという、憎めない存在でもあります。

3人目が原真砂子。この人はナルも認める本物の霊視能力の持ち主で、美貌の持ち主でもあるためにテレビにもひっぱりだこのちゃんとした(?)霊能者です。

自分は本物の霊能力者であるという自負を持っているためか、無能力者の麻衣や胡散臭い綾子らにはきつくあたりがちですが、中身は高校生の女の子。

撃たれ弱かったり、かないそうもない恋になやんだりする年相応の可愛らしい一面を持っています。

4人目がジョン・ブラウン。オーストラリア出身のエクソシストで、癖の強い渋谷サイキックリサーチのメンバーの中でも心優しく穏やかなオアシス的存在の青年です。

しかし、誰に教わってしまったのか、彼の日本語は適当すぎる関西弁で、彼がしゃべりだすとなんだかおかしな日本語のせいで和んでしまうという……やはりオアシス的存在。

他にも、シリーズ途中からレギュラーとして登場するキャラクターが何人かいますが、以上がシリーズ初期から活躍する渋谷サイキックリサーチのメンバーです。

読んでいただけるとわかる通り、一癖も二癖もあるアクの濃いメンツが揃っています。

なんとなくのイメージですが、霊能者=うさん臭いという思い込みをうまく当てはめつつ、それぞれに憎めない、ここが好きだと思える長所を付け加えた絶妙な個性の持ち主たちになっていると思います。

2.小野不由美さん、意外過ぎる

それでは、いよいよ『ゴーストハント』の面白さをご紹介……する前に、シリーズの作者である小野不由美さんについて少し触れておきましょう。

私、旦那さんの綾辻行人さんも含み、小野不由美作品は大好きなのです、彼女の他作品を読んだことはありますか?

私はこれまで『十二国記』シリーズと『屍鬼』を読でいます。

こちらの2作品はファンタジーとホラーとジャンルは異なるながら、作品の持つ雰囲気は似通っています。

静かで、しかしどこか不穏な雰囲気を感じさせる文章。

人間の弱さ、醜さ、汚さを見せつけてくるようなテーマ。

そして気が付けばジェットコースターのような怒涛のラストに辿り着いている巧みな構成。

小野不由美さんの作品に対する印象はこんな感じでした。

『ゴーストハント』を読むまでは。

まず、『ゴーストハント』を読んで度肝を抜かれたのは、主人公・谷村麻衣のキャラクターです。

シリーズを通して、物語は全て、麻衣による第一人称視点で語られています。

その麻衣ちゃんが、なんかすごい。

一言で言えば「キャピってる☆(ゝω・)vキャピ」んです。

それもそのはず、麻衣ちゃんは現役の女子高校生。

女性が人生で一番キャピってるお年頃。

友達と出会えばワイワイキャアキャアとその場のノリだけで会話が永遠に続き、かしましいったらありゃしないとうい年齢です(私にもあったなあ、そんなころ)。

そのキャピ女子高校生が一人称「あたし」で物語を進めていくのだから、作品の雰囲気は明るくならざるを得ません。

静けさを感じさせる文章、どこいった?

さらに麻衣ちゃんは性格自体も思いやりがあっていい子ですが、少々、猪突猛進ガール気味。

自分が「こう!」と思い込んだらガーッと言葉を言い連ねることもありますし、単独行動もじさないたくましさも持ち合わせています。

人間の弱さや醜さはどこいった? 少なくとも麻衣ちゃんからはそんな部分を感じられません。

今まで読んできた小野不由美さんの作品とは全然違う! これが『ゴーストハント』シリーズの第一印象でした。

小野不由美さんらしくない部分は読み進めていく中でも出てきます。

この麻衣ちゃん、お話が進むととあるイケメンに恋をするようになるんです。

さらに麻衣ちゃんと同じ男の子に恋するライバルもいたりして、三角関係の要素まであるんです。

恋する乙女を見る時のムズムズ感を小野不由美さんで味わうとは思わなかった!

小野不由美さんってこんな文章も書けたんだ―……

そんな意外性を見せつけてくる『ゴーストハント』シリーズです。

小野不由美さんを他作品から入った私のような人には衝撃的な文章ですが、それだけ作家・小野不由美さんの引き出しが多いってことなんでしょうね。

すごいお人です。

3.シリーズを追うごとに増す怖さ

主人公の現役女子高校生・麻衣はキャピキャピしてますが、『ゴーストハント』シリーズ自体はというと、ジャンルで言えばホラーになります(タイトルにゴーストって入ってるしね)

『ゴーストハント』という言葉の響きからすると、ん十年前に流行った映画『ゴーストハンター』シリーズを思い浮かべる方もいらっしゃるでしょう。

ただ、あちらがコミカルな雰囲気で面白おかしく楽しめたのに対して小野不由美さんの『ゴーストハント』シリーズは、けっこう怖い。

間違えて夜中に読んじゃったりすると、後ろの方とか、部屋の隅の方とか、視線が届かない場所が気になってくるくらいには怖い。

しかし一口で「怖い」といっても、いろいろな怖さがありますよね。

ハリウッド映画とかだとジェイソンやゾンビが登場する「命の危険」の怖さがえがかれることが多い印象です。

対して日本だと命の危険をすぐには感じさせない工夫を凝らすパターンが多いかと思います。

何か得体の知れないものが、少しずつ、しかし確実に迫ってきていずれは酷い目にあわされるのではないか……

そんなもどかしさゆえの想像力を搔き立ててくるような怖さが日本のホラーの良いところだと私は思っています。

ハリウッド映画の「いきなり命の危険!」的演出も面白いですが、やはり恐怖の正体は最後の最後まで分からない方が好奇心も刺激されるし何よりゾクゾクとして怖い。

『ゴーストハント』シリーズはまさに「日本的怖さ」を大切にした作品だと思います。

シリーズは全7作ありますが、大体、どの作品も始まりはとっても静かなんですよね。

怪奇現象の相談を依頼人から受けてナル、麻衣ら渋谷サイキックリサーチのメンバーが現場を訪れて、怪奇現象が実際に起きるかどうかをまずは確認するところからお話が始まることが多いのですが、この段階では何も起こらないことが多い。

怪奇現象はもちろん、何か怪しい気配がするとかそういうことすらもない。

あれ? 怪奇現象の話は依頼人の勘違いだったのかな?

そんな風に思いたくなる静かなスタートから始まるのです、が。

それで「やっぱり勘違いでした」では面白くもなんともないわけで。

徐々に怪奇現象が麻衣たちの前に立ち現れてくるわけですが、その怪奇現象の内容が、お話の中でも、またシリーズを通しても徐々に、しかし確実にエスカレートしていくのが、恐い。

最初は少々ものが動いた気がする、とか物音がした気がする、程度だったものが、幽霊の姿がチラ見えしたり、話しかけたりしてくるようになり、ついには……

というように、具体的にどんな恐怖が襲ってくるかはぜひ、シリーズを手に取ってみてほしいと思います。

ちなみに、恐いのが苦手だという方でも小野不由美さんはおススメできます。

というのも、『ゴーストハント』シリーズは単なるホラーではないんですね

ガッツリと怖い怪奇現象が起きる中、渋谷サイキックリサーチのメンバーが考えるのは「どうやったら怪異が止むのか?」という問題の解決方法です。

怪奇現象に困っている人がいるから渋谷サイキックリサーチに依頼が来たわけで、彼らの目的はあくまで怪奇現象の解決なわけです。

そして渋谷サイキックリサーチがとる解決方法とは、単にお祓いをするといった誰でもぱっと思いつく方法ではありません。

怪奇現象が始まったのはいつなのか?

始まったきっかけはなんだったのか?

具体的に起きている怪奇現象の対処の他にも、その土地や依頼人の過去にまで遡り、場合によっては先祖代々の家系図まで読み漁って怪奇現象の根本を辿っていくという、怪奇現象の解決を探る旅がミステリ仕立てにもなっているんです。

この怪奇現象の根本を手繰り寄せていく過程が好奇心をそそり、ただ怖いだけのホラー作品とは一線を画す面白さを作品に与えています。

そしてまた、このミステリ仕立てがあるがゆえに、気が付けば夢中になって読んでしまって、ラストの一番怖いところにさしかかる頃には夜中になっていた、というパターンが何回もありました。

読者のそんな行動まで計算に入れていたとしたらすごすぎる、小野不由美さん。

4.深まっていく謎

前項で「怪奇現象の根本を辿る過程がミステリ仕立てになっていて面白い」という話題を出しましたが、実はシリーズを通しても『ゴーストハント』にはいくつかの謎が散りばめられています

中でも最大の謎は裏主人公ともいえる渋谷サイキックリサーチの大黒柱、ナルです。

歳は麻衣と同じくらいに見える若さで、なおかつ超がつく美少年。

曲者揃いの霊能者たちを従えてテキパキと怪奇現象の調査をこなし、大概の謎はこの人がいないと解けなかったというオチがつくほどの頭脳明晰さ。

が、ここまでの長所を台無しにしてしまいかねないほどの性格の悪さ(笑)

ナルについて作品の開始当初からわかる要素を書き連ねただけでも「なんか気になるなあ……」という魅力にあふれたキャラクター設定になっているナルですが、そのほかの彼のプロフィールは全くの謎に包まれています。

どこに住んでいるの?

何歳なの?

学校はどうしてるの?

渋谷サイキックリサーチの採算度外視の経営で食べていけているのはなぜ?

たまにふらっと旅に出てしまうのはなぜなの?

……本当に、渋谷一也っていう名前なの?

まだうら若き乙女である麻衣は徐々にナルに恋心を抱くようになっていくので、恋する女の心理でナルについていろいろ彼女なりに調べようとするのですが、全っ然ナルは答えの片鱗すらも掴ませてくれません^^;

しかし、シリーズが進んでいくにつれて、それでも少しずつ、ナルの裏設定が解禁されていきます

それがまた謎めいたキャラクターにさらに謎を上乗せするような、一言で言えば「厨二病っぽい」設定が加算されていくので、読んでいるこちらはワクワクしかない(笑)

シリーズの最後にはナルのすべての謎が解き明かされるようになっていますので、ぜひ1作目から順番に、最後までシリーズを読み切ってほしいなと思います。

5.シリーズの簡単なあらすじ

最後に『ゴーストハント』シリーズ全7作の簡単なあらすじを簡単にご紹介しておきましょう。

ネタバレはありません。

というか、ネタバレしたところで作品のもつ怖さ、ミステリ仕立ての面白さは全く伝わらないシリーズなのでぜひ本編を紐解いてほしいです。

それでは、以下、簡単なあらすじです。

1作目『旧校舎怪談』

高校生の麻衣が通う高校には使われていない旧校舎があった。

その旧校舎にはよくある怖い噂があった。

いわく、正体不明な足音がするとか、取り壊そうとすると死人が出るとか。

どこの学校にも一つや二つありそうな怪談だが、旧校舎を取り壊そうとする本当に事故が発生。

旧校舎には本当に何かが潜んでいるのではないか……?

旧校舎を巡って揺れる学校はゴーストハントを専門とする渋谷サイキックリサーチの所長ナルに調査を依頼する。

ナルにとあるアクシデントから目を付けられてしまった麻衣は無理矢理怪奇現象調査の助手に任命されてしまう。

本当に旧校舎の怪談は存在するのか?

存在するとすれば原因はなんなのか?

超がつく性格の悪いナル所長のもと、麻衣の初めてのゴーストハントが始まる。

2作目『人形の檻』

渋谷サイキックリサーチで正式にバイトを始めることとなった麻衣。

滅多に依頼を受けない所長・ナルだったが、ついに1件の依頼を受けることになる。

その依頼というのが、古いオシャレな洋館でポルターガイストらしき怪異が起きているというモノ。

怪異はその家に住む森下一家が引越しした後から始まったらしい。

調査に出向くナルたちだが、そこで同じく別ルートで依頼を受けたぼーさんら霊能者軍団と再会。

共に怪異を紐解いていくことになるのだが……

麻衣らが調査を開始した途端、ポルターガイストは激化。

さらに森下一家の幼い娘の言動もどんどんおかしくなっていく……

3作目『乙女ノ祈リ』

いつも暇そうな渋谷サイキックリサーチ。

ナルは依頼人が来ても追い返してしまうことが多いし、そそもそも依頼人自体が少ないのが原因だが、急に多くの依頼人が舞い込んでくる。

依頼人は全員、女子高校生。

それも皆同じ高校に通っているという。

相変わらず依頼を受けたくなさそうにしているナルだったが、麻衣はぼーさんたちを巻き込み依頼人たちが通う湯浅高校へと調査に赴く。

そこで怪奇現象に遭遇した生徒たちの聞き込み調査を行っていくうちに、怪奇現象の原因と疑わしき一人の少女の存在が浮き上がる。

彼女は湯浅高校の生徒で自称・超能力者だというのだ。

怪奇現象の原因は超能力なのか?

しかし、調査を進めていくうちに麻衣とナルすらも悪意の標的となってしまう……

4作目『死霊遊戯』

「自分たちの高校で怪奇現象が頻発している」

そう相談してきたのは高校の生徒会長、安原少年。

半ば無理矢理出動するかたちとなった渋谷サイキックリサーチの面々だが、生徒指導の松山教員ら、教師たちの非協力的な姿勢もあって調査は難航。

それでも手に入れた手掛かりが3つ。

一つ目が生徒の間で流行っているという「ヲリキリさま」という占い。

二つ目が数カ月前に起きた生徒の自殺。

最後が麻衣が見た「不思議な夢」。

しかし調査を進めていくうちにも怪奇現象はエスカレートしていってしまい……

渋谷サイキックリサーチにとってなくてはならない存在となる安原少年の登場回です。

5作目『鮮血の迷宮』

人里離れたところに建てられた洋館にやってきた渋谷サイキックリサーチのメンバー。

元の持ち主が増改築を繰り返し迷宮のように広がる洋館では行方不明者が相次いでいるという。

ただの事故か、それともなんらかの怪奇現象か?

原因を探るため、洋館には渋谷サイキックリサーチ以外にも数多の霊能力者たちが依頼を受けて集まっていた。

そして霊能者たちは各々調査を始めるのだが……

一人、また一人と彼等も姿を消していってしまう。

シリーズ中、最恐の1冊。

6作目『海からくるもの』

海辺の絶景を売りにした旅館にやってきた渋谷サイキックリサーチ一行。

その目的は旅行……ではなく、もちろん怪奇現象調査。

旅館を営む一族は代替わりの度に恐ろしい悲劇に見舞われていた。

代替わりをするたびに、一族から大量の死者がでるというのだ。

そして今回、一族の老人が亡くなったすぐ後に、幼い孫娘の体に不気味な戒名が現れたという……

現地で調査を開始した渋谷サイキックリサーチだが、代替わりの悲劇が起き始めたのがいつごろだったのか、はるか昔を遡っていく調査はなかなか進展しない。

そうしているうちに皆のリーダー、ナルの身にかつてない危機が及んでしまう……!

7作目『扉を開けて』

6作目『海からくるもの』で訪れた能登からの帰り道、渋谷サイキックリサーチ一行はダム湖に辿り着く。

その地に「何か」を感じ取ったナルは突然「戻り次第、渋谷サイキックリサーチは閉鎖する」と宣言。

突然のナルの言葉に混乱する麻衣たちだったが、しばらくダム湖近辺に滞在すると決めたナルに(勝手に)付き添うため近隣のバンガローに宿泊することになる。

そこに、霊能者たちが来ていると噂がたったのか、近くにある小学校で起きる怪奇現象の調査依頼が舞い込んだ。

既に廃校となった小学校で何が起きているのか?

調査に向かったナルたちは、そこで恐るべき事態に直面する。

廃校調査の怖さも凄いけれど、遂に明かされるナルの秘密も衝撃のシリーズ最終巻。


いかがでしたでしょうか?

『ゴーストハント』シリーズは恐い、それでも先が気になって読みふけってしまう、なかなかの中毒性のあるシリーズです。

ぜひ手に取ってみてくださいね。

それでは、ここまで読んでくださってありがとうございました。

よろしければ感想など、コメントに残していってくださいね。

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