したくないからって…
小説風育児日誌です、どうぞ!
子供のよくある謎行動の一つに「ぶー!」と口から唾を飛ばすことがある。
なんの脈絡もなく、「ぶー!」とあたりに唾を撒き散らしては喜んでいるのだ。本人は遊んでいるつもりなのだろうが、撒き散らされた側はたまったものではない。
息子も幼稚園に入って「ぶー!」をよくするようになった。我が家はあっという間に唾まみれである。
そこで、本人に責任をとらせることにした。
「ぶー!」をしたら、自分で唾を拭かせることにしたのだ。
今日も快調に床を唾だらけにしてくれたので、さっそくお願いすることにした。
「はい、ちゃんと汚したところ拭いてね」
「……はーい」
嫌々頷く息子は、ティッシュをとろうとして、ふと動きを止めた。
「……これはね、鼻水ふくものだから、汚れを拭くのは違うよね」
そう言って逃げようとしたのでとっつかまえて拭いてもらったのだが、なんとも口がまわるようになってきた息子なのである。
読んでくださってありがとうございました!