いつの間にか
小説風育児日誌です。どうぞ!↓
息子が幼稚園に通い始めて1カ月が過ぎた。入園式では「離れたくない」と少し涙ぐんだりと、この先を思いはらはらさせられたが、通園が始まってみれば、幼稚園バス乗りたさに毎朝ウキウキと通ってくれて本当に助かった。
家でもすこしずつ、今日は何をした、友達とどんな遊びをした、と話してくれるようになり、幼稚園に馴染んでいく様子が見られた。そして、一番目立った変化は息子がやんちゃになったことだ。
今まで、走り回ったり、椅子やら机によじ登ったりはしない子だったが、だんだんとそういう行動が増えてきた。きっとこれも成長の一部である。幼稚園恐るべし、である。
しかし、ふとこの一か月間を振り返ってみると、もっと劇的に変化したものがあることに気が付いた。それは、母にひっついている時間と頻度だった。
幼稚園に行く前まではとにかく甘えん坊のママっ子で、用がなくてもわたしの膝の上にのぼってきたり、電車では必ず抱っこを要求したりと、わたしにひっついてくる時間も頻度も多かったのだ。
ところが、幼稚園に行き出してしばらく、前までなら必ずわたしの膝の上で見ていたテレビをソファで寝転んで見るようになり、電車の座席にも一人で座り、といっしょにいる時間の中でひっついてくる時間と頻度が激減していたのだ。
世の中には母よりも面白いもの、楽しいものがたくさんある。あるいは、母にひっついているのはちょっと恥ずかしいと気づいたか。息子なりに思う所があるのか、無意識に母離れし始めているのか。
どちらにしろ、息子はお兄さんへの階段をのぼり始めたらしい。大変喜ばしい。今まで、どんなに口で言ってもひっついていたのに……やはり、幼稚園は恐ろしいところだ。
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