宇宙兄弟 #23
ついにムッタの同期のあの人が宇宙へ旅立ちます!
注意!! この後はネタバレを含みますので、嫌な方はブラウザバックをお願い致します。
ISSをめぐる長いストーリーがここでようやく終結します。なのでこの巻ではあまり構成は気にしても仕方ないかなあ、という気がしましたので省きます。代わりに、過去の巻までさかのぼって、ISSの構成を把握しておこうと思います。
ISSのストーリーの発端は、せりかとえながISSに搭乗することが決まる20巻の最後の方から始まっています。その後、ISSはそのぼろさや予算削減のために廃止されかかり(起、21巻)、ムッタが署名を呼びかけ(承、21巻)、廃止派だったゲイツまでがISS継続に奔走し(転、22巻)、NASAや日本に残るかつてのムッタのライバルであり友人の福田さんとやっさんまで引っ張り出して存続を決めた(結、23巻)という大掛かりな構成でした。夢は叶えるもの、しかし一人で叶えなければならないものではないのだ、というメッセージを感じます。
夢は叶え続けるものだ、がこの作品のテーマだと思いますが、最後に、せりかとえながISSへの扉を開く前に語られる言葉が、この作品の真髄を表していると思います。
「手探りでもなんでもいい、意地でも次のドアに手を伸ばし続けることだ」
夢を叶え続けるムッタや他のキャラクターたちが、作品を通して表現していることを言葉にするとこのセリフになりますよね。漫画を読んでいて、こんなにもいろいろな意味で心に刺さるセリフはなかったように思います。ぜひ、作品を通して読んで、このセリフに出会っていただきたいと思います。
読んでくださってありがとうございました!