漫画は人生を乗り越える読みやすい教科書です|子供に読ませたい本:漫画編

元ライターが作家目線で読書する当ブログへようこそ!

このページでご紹介するのは、子供に将来読ませたい本、

その中でも漫画のみをピックアップしています。

漫画というと、2020年に大ヒットを飛ばした『鬼滅の刃』が

記憶に新しいかと思います。

大人も子供も夢中になって楽しんだ『鬼滅の刃』、

私も漫画を読みながら、懸命に戦う主人公たちの姿に涙しました。

『鬼滅の刃』は人間を喰い殺す鬼と、その鬼を退治する鬼殺隊の

死闘を描いた漫画ですが、その奥にはバトル漫画を越えた

深いテーマがありました。

全ての鬼を退治するために、主人公たちは心身を痛めつけ、

時に痛ましい犠牲を出しながらも、決して目標を諦めることなく

もがき続けるシーンが数多く描かれていました。

そして、自分がたとえここで死んだとしても、

その死を無駄にすることなく、後から成長する後輩の鬼殺隊員が

自分の志を継いでくれると信じる仲間同士の深い絆も描きこまれています。

そこから伝わってくるのは、一度やり抜くと決めた目標に

諦めずに手を伸ばし続ける大切さと、

同じ目標を持った仲間のかけがえのなさです。

『鬼滅の刃』は物語としても面白かったですが、

深いテーマが十分に読者に伝わったために、

爆発的なヒットを生んだのだと思います。

このように、漫画は人生において、子供にも知っておいてほしい

大切なテーマを含んだ素晴らしい作品が多く存在しています。

まさに、人生という荒波を乗り越えるための教科書になるような

作品がたくさんあるんです!

私は漫画大好き人間なので、今まで読んできた漫画の中から、

自分の子供にもぜひ読んでほしい!と思った漫画を

皆さんにもご紹介しようと思いました。

親目線で、子供と一緒に楽しめる漫画を選んでいきますので、

性的描写や過度な暴力、怖いシーンがある漫画は選ばない、

選んでも注意喚起をつけますのでご安心ください。

私の子供は現在(2021年2月)5歳。

まだ自分で漫画を読むことはできませんが、

「この本どんな本?」と部屋に積まれた漫画自体には

興味を持っています^^

いつか漫画を読める日が来るのを楽しみに、

このページも育てて(更新して)いきたいと思います。

目次
 1.ハイキュー!!
 2.ONE PIECE
 3.俺物語!!
 4.Baby Steps(ベイビーステップ)

(最終更新:2021年4月27日)

1.ハイキュー!!(少年ジャンプ、古舘春一)

少年ジャンプに連載されていたバレボール漫画です。

小柄でバレーボール経験も浅い主人公・日向翔陽が、

昔は強豪だった烏野高校のバレーボール部で全国大会を

目指して奮闘します。

主人公たちが考え努力しながら、少しずつバレーボールが

上手く、そして好きなっていく様子は子供にもぜひ経験させたい

と思える内容です。

またチームスポーツならではのメンバー争い、喧嘩も

爽やかに触れられていますので、コミュニケーションの

お手本にしてほしいところです。

個人的に最もお薦めできるところはラスト4巻の、

主人公たちが高校を卒業した後の進路を丁寧に描いているところです。

高校を舞台にしたスポーツ漫画だと、全国目指して、そこで活躍して

終了!となってしまうケースが多いと思うのですが、

この漫画ではやり抜いた ”その後” もきちんと描かれています。

努力した先にあるのはバレーボール選手としての未来だけではなく、

それぞれのキャラクターが ”自分らしい” 将来を掴んでいますので、

今の努力は未来に繋がっている、というメッセージも伝えられると思います。

  お薦め度    ★★★★★
  表現の安全度  ★★★★★
  推奨年齢    小学校低学年から


2.ONE PIECE(少年ジャンプ、尾田栄一郎)

名前なら誰もが聞いたことのある超超超、ヒット作です。

海賊王を目指すルフィとその仲間たちの痛快な冒険物語です。

この漫画では友情、信念、夢といった生きていくうえで

大切にしてほしいものを必死に守り通すキャラクター達の

生き様が、時に面白く、時に感動的に描かれています。

読めば感受性も育つと思いますし、

話の内容も巻を追うごとに複雑さを増していき、

あちらこちらに伏線が張り巡らされていますので、

それらを読み解いていく読解力もつくのではないか? 思っています。

現在(2021年2月)単行本にして98巻と、全部集めるには

お財布を相当痛めなければならないのが玉に瑕な状態ですが、

絶対に損はしない作品だと思います。

いきなり全部集めるのはちょっと……という方は、

まずは1巻から11巻までを読んでみるのがお薦めです。

まだ物語の冒頭ですが、本作品が良さが詰まっている部分だと

思います。

  お薦め度   ★★★★★
  表現の安全度 ☆★★★★  ※補足
  推奨年齢   小学校低学年から
   ※補足:バトル漫画なので暴力シーンは含んでいます。
       また、メインキャラクター達は過去に悲劇的な
       状況を生き抜いてきていることが多く、
       大事な人の死が描かれていることもあります。
       私の感覚では本作品に出てくる内容ぐらいであれば
       読ませても大丈夫と思いますので、★は4つにしました。


3.俺物語!!(別冊マーガレット、原作:河原和音、絵:アルコ)

少女漫画ですが、主人公はいかつい大男の男子高校生です。

見た目がごつい猛男が、ある日助けた可愛い女の子、大和と

両想いになり、付き合い始めます。

最初から最後までお互いが思いあい、大切に向き合っていく様子を

コミカルに描いてあります。

少女漫画といてば王子様のような男の子が思い浮かびますが、

この漫画はそういう意味では異色です。

しかし、漢とかいて「おとこ」と読ませる、という表現が

ぴったりくる猛男くんは、ものすごくかっこいい!!

全力で大和をあらゆることから守り抜こうとする優しさと

男気に溢れています。

こんなカッコよさもあるのだと、知ってもらいたいという

思いから選出しました。

  お薦め度    ☆★★★★
  表現の安全度  ★★★★★(キスシーンあり)
  推奨年齢    小学校中学年から

4.Baby Steps(少年マガジン、勝木光)

高校に入ってからテニスを始めた初心者の青年が

努力を実らせジュニアのトップクラスの選手へと

成長していく物語です。

初心者から全国トップレベルに成長するまでを突き進む夢のある内容ですが、

この作品は漫画だからと、妥協せずに、

徹底的にリアリティを追及して描かれています。

テニス初心者の主人公が自分の几帳面な性格を生かして、

テニスの練習ノートをつけて効率よく自分の長所を伸ばすとともに、

地獄の特訓メニューで体力・精神力ともに自分を追い込んで努力する姿は

子供にもぜひ知っておいてほしい努力の仕方です。

そして試合中に徹底的に相手を分析し、実力で上回る相手に

勝利していく過程は面白いのはもちろん、人生を歩んでいくうえで

決して最後まで諦めない姿勢を教えてくれます。

もっともおすすめのポイントは、夢との向き合い方を教えてくれるところです。

主人公はテニスを始めるのが遅かったので、成長スピードは早くても

実際にプロとしてやっていけるかは未知数です。

そんな中、どうしてもプロになりたい、でもなれなかったらどうしよう?と悩む姿や、

プロになれなかった先にもテニスと共に生きていく道はあるのだという気付きは、

子供に大きな勇気を与えてくれると思います。

さらに、夢は叶えただけで終わりではない、というシビアなメッセージも

伝わってきて、この漫画から教えられることは本当に多いので、

大人も一緒に読んでほしい作品です。

  お薦め度    ★★★★★
  表現の安全度  ★★★★★(キスシーンあり)
  推奨年齢    小学校低学年から

このページは、これは子供におすすめできる!と自信をもって選んでいきたいので、

実際に作品を読んでから、随時更新していきます。

今は紹介作品数も少ないですが、徐々に増やしていきますので、

また覗きに来てくださいね。

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