僕のことも考えてよ
小説風育児日誌です、どうぞ!↓
子どもはピーマンが嫌いなことが多い、うちの息子もそうだ。しかしお弁当に入れると食べてくれるのでたまに入れることにしている。
しかし、ピーマンのお弁当おかずを次の日の食卓に並べたところ、あっさりと残してしまった。まだピーマンがお皿の上に残っているのに「もういらない」と遊び始めてしまった。
「ピーマン残ってるよ 「でももういらない」 「ピーマンが嫌なの?」 「うん」 「お弁当の分はたべたじゃない」 「でもやなの」 これ以上言っても暖簾に腕押しと、諦めて溜息をつく。
息子は息子で不満そうに口を尖らせている。 「ねえ、ママ」 「どうしたの?」 「ぼくがピーマン嫌いなのになんで買ってくるの?」 言いたいことを言ってすっきりしたのか、息子はおもちゃにすぐに夢中になった。 私はといえば、ポカンとしてから、猛烈に腹が立った。しかし、嫌いなものをわざわざ買ってくるなんて、確かに子を思う親の気持ちを抜きにすれば嫌がらせでしかないだろう。そして、息子がなんとも筋の通った反論をしていたのだと気づき、怒りが子育て特有のわっと心が飛び出るような喜びに変わった。たどたどしいしゃべり方の中でも、子供の脳はぐんぐん成長していたのだった。
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