考えたな
小説風育児日誌です。どうぞ!↓
朝起きるなり「ジュース飲みたい!」と言い出した息子。普段あまりジュースは飲ませないが、昨日はたまたま昼食時に飲ませていた為、「今日はお休みの日」と言って、我慢させることにした。
しかし、どうにも諦められないらしく、冷蔵庫の前に立っては「ジュース飲みたい」、スーパーのジュースコーナーの前でも「ジュース飲みたい」、ご飯を食べ終わった後も「ジュース飲みたい」……
どうにかこうにか、そのたびに諦めさせて、午後のお出かけに出た。近くのショッピングモールにて買い物をした後、ベンチで休憩させているとお茶をこぼした。水筒の中からお茶がなくなり、息子は悲しそうにしていた。
帰る道の途中、父親に肩車されながら、息子が何事か呟いた。「ん?」と耳を寄せると、道端の自動販売機を指さしながらはっきりとこう言った。 「飲み物が必要だと思う」
間違えようがないくらいはっきりとした日本語だったが、翻訳を試みると、「ジュース飲みたい」になるだろう。何回行っても希望が叶えられないので言い方を変えてきたようだ。
結論から言うと、既にショッピングモールでおもちゃを買っていた為、ジュースは却下となった。しかし、息子よ、考えたな、そう思った。
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