【超短文!読書感想vol.6】あの文豪が書いた短編ミステリ

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今回ご紹介する本はこちら

正午の殺人  坂口安吾  青空文庫で無料公開中

坂口安吾は多くの傑作を遺した小説家です。

『堕落論』『桜の森の満開の下』『白痴』『不連続殺人事件』などなど、彼の代表作は数多かれど、ここに名前をあげたタイトルすべて、ジャンルが違います。実にいろいろな作風を書きこなした大文豪と言えるでしょう。

今回ご紹介するのは短編のミステリです。

ある昼下がり、編集者が作家の家に原稿をもらいに行くところから話が始まります。ところが原稿をもらってからすぐ、作家が殺されてしまいます。

犯人は誰なのか? 電話の謎、聞こえなかったピストルの音……殺人事件を彩る要素が短い文章の中にもしっかりと練りこまれていて、ちゃんとした推理小説となっています。

「青空文庫には小難しい古典作品ばかりなのでは?」と敬遠されている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、中にはミステリや群像劇といったエンタメ作品も多いのです。

サクッと読める本作『正午の殺人』のような作品もたくさんありますのでのぞいてみてくださいね。

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